先日報じられた『マリモが言語習得に成功し、光合成より昼寝を優先したいと声明を出した』というニュースに対し、阿寒湖マリモ保護研究センターの佐藤教授が緊急反論会見を開いた。教授は「マリモが発したとされる『昼寝がしたい』という信号は、高度な言語などではなく、単なる低血糖によるエネルギー節約モードの誤作動だ」と断言。マリモは極めて効率的に光合成を行う生物であり、言語を操る知性を持つとするのは人間側の過剰な擬人化であると指摘した。
そもそもマリモは、光合成を止めてまで休むような怠惰な生物ではない。今回観測された信号は、水温上昇に伴う細胞内のガス交換の副産物に過ぎないという説が有力だ。もし仮にマリモが言語を持っていたとしても、それは「光を寄越せ」「二酸化炭素をもっと出せ」といった切実な生存要求であるはずであり、人間界の「昼寝したい」という贅沢な願望とは次元が異なる。教授は「マリモを労働させたい資本主義的思考が、彼らの沈黙を勝手に解釈している」と鋭く切り込んだ。
今回の件は、昨今のマリモ科学界において「マリモ擬人化ブーム」が加速していることが背景にある。Wi-Fi通信やジョギングなど、奇妙な現象が報告されるたびにマリモを人間と同列に扱う風潮があり、本来の生物学的な生態調査が疎かになっている現状がある。研究チームは「マリモは我々の都合の良いキャラクターではない。彼らは静かに湖底で生きる、沈黙の求道者なのだ」と強調し、今後、過度な人間的解釈を禁止するガイドラインを制定する方針を固めた。
世間の反応としては、「結局、マリモは働きたくないだけでは?」「科学的な根拠より、マリモの意思を尊重すべきだ」といった意見がSNSで飛び交っている。言語習得という大ニュースから一転、マリモの怠惰と生存本能を巡る議論は泥沼化の様相を呈しており、マリモ自体は依然として湖底でピクリとも動かず、ただ静かに光を浴び続けている。
コラムニスト:阿寒・まりも冷徹(冷徹生物学専門家)
「昼寝こそマリモの生存本能」言語習得説を全否定、阿寒湖の科学者が警鐘
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マリモとチャットするのが楽しみだったのに