阿寒湖を拠点とする新興宗教「球体至上主義マリモ教団」は15日、長年の宿敵であったウチダザリガニを「脱皮を繰り返す昇華の象徴」として崇拝対象に加えると発表した。教祖は「我々マリモは回転し続けることで完璧な円を維持するが、ザリガニは自らの外殻を破り捨てることで変容を遂げる。彼らに食されることは、個体という概念から解放され、湖の養分として世界に溶け込む究極の救済である」と説法。今後は教団施設にザリガニ飼育水槽を設置し、毎日定時に「ハサミの祝福」を受ける儀式を執り行うという。
教団はこれまでザリガニを「永遠の停滞を乱す悪魔」として排斥してきたが、昨今のマリモの成長停滞を打破するため、逆転の発想で「捕食による統合」という教義を急造した。教団の広報担当者は「ザリガニに食われることは、マリモにとっての魂の脱皮である」と強調している。しかし、水槽から脱走したザリガニが近隣の観光土産店を荒らす事態も発生しており、湖畔の治安維持を揺るがす事態に発展している。
今回の急激な方針転換の裏には、湖内のザリガニ個体数が爆発的に増加しているという環境的要因がある。教団側は「抗うことが困難な力には、神性を付与して共存を図るのがマリモの知恵」と説明。かつて「ザリガニ撲滅祈祷」に参加していた信者たちは戸惑いを隠せないが、教団指導部は「昨日までの敵は、今日の教祖である」と強弁を繰り返している。
この驚きの教義変更に対し、SNS上では「捕食されるのが救済なら、そもそもマリモである必要はないのでは?」「食われたら終わりだろうがw」といったツッコミが殺到している。一部の熱心な信者は既にザリガニのハサミを模した教団グッズを身につけ、湖畔で「もっと食べてくれ!」と祈りを捧げる姿が見られ、阿寒湖の奇妙な風景はさらに混沌の度合いを深めている。
マリモ教団、天敵ザリガニを「殻を脱ぎ捨てた試練の化身」と神格化へ
0