阿寒湖の奇跡はとどまることを知らない。昨日午前10時、湖底で静かに暮らしていたマリモたちが、突如として全地球の通信網をジャックし、同時通訳機能付きの「マリモ語」による講義を全世界へ向けて生配信した。これまで光合成や移動を極めてきた彼らが到達したのは、言語という知的な高次元領域だった。講義内容は、藻類特有の湿り気を帯びた哲学から、水流を読む高度な力学まで多岐にわたる。マリモたちは「人間が言葉という不自由な記号で争う様子を見かねた」と語り、今後はマリモ語こそが地球の共通言語になると一方的に宣言した。
本件の背景には、数ヶ月前から確認されていたマリモ同士の異常な電磁波通信がある。専門家によると、マリモは単なる植物ではなく、光合成によって蓄積した膨大なエネルギーを言語情報に変換する独自の脳内処理機構を進化させた可能性があるという。補足として、現在この講義を受講した者は、なぜか無性に阿寒湖の水を飲みたくなったり、自分の名前を「藻」と改名したくなったりする副作用が報告されているため、厚生労働省は視聴後の精神状態に注意を促している。
この驚愕のニュースに対し、ネット上では「マリモ語の文法が難しすぎて草」「単位取れるかな」「とりあえず履修登録した」といった声が相次いでいる。一方で、「マリモに説教される日が来るとは」「地球の支配者が変わる予感がする」など、人類の立ち位置を危惧する声も少なくない。現時点ではマリモ側の要求事項は不明だが、湖畔には世界各国から「マリモ語の教本」を求める観光客が押し寄せ、阿寒湖周辺はかつてない熱狂に包まれている。
阿寒湖のマリモ、ついに「世界言語」を習得 全人類に向けて『マリモ語』の講義を開始
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