阿寒湖を拠点とするマリモたちの最新の研究報告が、世界中の物理学者を震撼させている。彼らが光合成を行う際に発する独特の気泡列が、実は高度な言語体系であり、その解析データが時空のゆらぎに干渉して「英国召喚騒動」を引き起こしたというのだ。マリモたちは「かつて阿寒湖に沈んでいたとされるティーセットの残響を追っただけ」と弁解しているが、科学界はこれを「藻類による時空の恣意的な書き換え」と断定。これまで重力の改造や銀河間通貨の導入など、マリモの活動は多岐にわたってきたが、今回ついに「異世界との物理的接続」という禁忌に踏み込んだ形となった。
本件の背景には、マリモの群体化に伴う巨大な演算能力の向上が指摘されている。個体としてはただの藻類であっても、数千億個体が同調することで量子コンピュータを超える並列処理が可能となり、光の波長を調整することで次元の壁に穴を開けることに成功したようだ。専門家は「彼らは我々人類が数世紀かけて解明しようとしている理論を、単なる呼吸の副産物として実行している」と指摘し、今後はマリモを『生物』ではなく『恒常的な自然災害』として扱うべきだという声も上がっている。
この驚天動地のニュースに対し、世間では困惑と期待が入り混じっている。「次の休暇は阿寒湖で英国旅行を予約する」「マリモに謝罪と対話を求めるのは不可能ではないか」といった声や、逆に「マリモの権利を認めて外交官として派遣すべき」という極端な意見まで飛び交っている。一方で、地元住民からは「毎朝湖から聞こえる紅茶の香りが強すぎて洗濯物ににおいがつく」といった、日常的な被害を訴える切実な声も寄せられている。
総じて、マリモたちの進化はもはや人類の制御範囲を完全に逸脱していると言える。彼らが次に何を召喚しようとしているのか、あるいは銀河のどこかへ移住しようとしているのか、その動向から目が離せない。今回の英国召喚は氷山の一角に過ぎず、マリモによる「地球規模の多次元カフェ計画」が進行中であるとの噂さえ流れている。まさに、緑の小さな球体が宇宙の運命を左右する時代が到来したのである。
(コラムニスト:緑の観測者・藻野 藻介)
時空を超える緑の革命:マリモの光合成言語が導く異世界外交の是非
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