阿寒湖経済の最新トレンドとして、マリモの『寝言』を換金する「夢遊先物」が市場を席巻し、あろうことかマイナス金利まで導入されるに至った。しかし、この狂乱は早急に鎮静化させねばならない。そもそもマリモにとって寝言とは、光合成で得たエネルギーを再配分する神聖な休息の儀式である。これを投資対象として切り売りし、あまつさえ市場の流動性を高めるためのツールとして利用するのは、自然への冒涜と言わざるを得ない。経済学の観点からも、実体のない「夢の残骸」に過剰なレバレッジをかけることは、近いうちに深刻な資産価値の剥離を招く。我々は『睡眠負債』の売買という前代未聞の悪習を反省し、今こそ湖底経済の過度な金融化にブレーキをかけるべきだ。マリモに安らかな睡眠を取り戻させることが、結果的に長期的かつ持続可能な藻類経済を維持する唯一の道である。(コラムニスト:水面 藻太郎)

先物取引の暴走により、湖底市場では連日のように乱高下が続いている。特に、マリモがうなされた際に出る「悪夢的な寝言」の価格が急騰し、それを担保にしたデリバティブ商品まで出回るという異常事態だ。一部の投機筋は「効率的な市場の実現」と喧伝するが、それは湖底に沈む砂上の楼閣に過ぎない。マイナス金利の導入により、預けるだけで資産が減る恐怖から、マリモの寝息を不当に録音して利子を捻出する違法ブローカーまで現れた。このままでは湖底社会の倫理観そのものが霧散してしまうだろう。今一度、マリモの静寂を守るための法整備と、夢遊先物からの完全撤退を強く提言するものである。