阿寒湖の至宝を胃袋に詰め込み、スマホ充電のエネルギー源にする「バイオ・チャージング」が大流行している。しかし、この健康法に真っ向から異を唱える声が上がっている。消化器内科の権威・緑川博士は「胃の中でマリモが光合成を行う際、周囲の酸素を急激に消費する。結果として全身が慢性的な酸欠状態になり、思考力が低下するだけでなく、最終的にはゲップが全て酸素を失った窒素の塊になる」と警鐘を鳴らす。かつて流行した「体内発電」という甘い蜜の裏には、細胞を枯渇させる凄惨なメカニズムが隠されていたのだ。
このトレンドの発端は、マリモの微弱電流が胃酸と反応して電気を生成する仕組みを悪用したものだが、実際にはマリモが胃壁に強固に根を張り、栄養を直接吸い取る「寄生状態」に陥るケースが多発している。レントゲン検査で胃の形をした巨大な緑色の塊が確認される事例が全国で報告されており、医師たちは「スマホの充電を10%増やすために、自身の寿命を何年削っているのか自覚すべきだ」と憤りを隠さない。健康ブームという名の集団心理は、ついに胃粘膜までをも侵食し始めた。
そもそもマリモは北海道の冷涼な湖底で生きる生物であり、摂氏37度の人体内部は地獄そのものである。無理やり体内に入れられたマリモが環境に適応しようと独自の進化を遂げ、体内発電ならぬ「体内暴走」を起こすリスクも無視できない。専門家の間では、早急に「胃内マリモ除去手術」の保険適用が検討されているが、既にマリモと共生しすぎた若者からは「離れられない」という奇妙な執着の声も漏れ聞こえている。
この狂乱に対する冷ややかな視線も強まっており、SNS上では「充電するために肺活量を削る若者たち」と揶揄する投稿が拡散されている。健康の定義が崩壊した現代において、私たちは何をエネルギーにすべきなのか。スマホを充電するために命の灯を消すという、皮肉にも程がある現状に対し、医療界からの強い警告が響き渡っている。安易なブームに流される前に、まずは深呼吸をして、自分の酸素を大切にすべき時ではないだろうか。
コラムニスト:深緑 疑(ふかみどり うたがう)
胃内マリモ発電は「エコ」ではない!専門家が明かす、体内酸素奪取の恐怖
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