阿寒湖を舞台にしたMMO『藻林檎の乱』にて、本日早朝、致命的なアップデートが施行された。事の発端は「マリモの浮遊感をリアルに体験したい」という一部ユーザーの要望に応えるべく実装された『重力反転パッチ』である。このパッチにより、湖底を安息の地としていたマリモたちが、突如として上向きのベクトルを強烈に獲得。全サーバーのマリモが一斉に湖面側(天井)へと急上昇し、岩肌から剥離してべったりと張り付くという異常事態が発生した。運営側は「これは仕様であり、マリモたちが空を飛ぶ夢を見ているだけ」と弁解しているが、湖底に残されたのは無数の空の凹みと、光合成が十分にできずに膨らみすぎたマリモたちの悲鳴だけである。光合成オーバークロックの影響も相まって、湖面側は現在、緑色の巨大な電球が密集したような不気味な明かりを放ち、観光客からは「夜空の星が緑色に反乱した」と戦慄の声が上がっている。
本作における『藻林檎の乱』は、これまでも『マツモの絡まりバグ』や『意識共有スキル』の弊害によって、阿寒湖の生態系をメタバース上で限界突破させてきた。特に今回は、かつて論争を呼んだ『回転する緑の地獄』こと遠心力ギミックと、重力反転が掛け合わさったことで、マリモたちが回転しながら天井へ突撃するという物理演算のバグレベルを超越した挙動を見せている。プレイヤー間では、この「天井張り付き状態」を効率的に利用した『マリモ栽培の棚田化』なる攻略法も検討されているが、そもそも湖底にマリモがいなくなったことで、多くのマリモ収集家たちが阿寒湖の深淵に向かって呆然と立ち尽くす事態となっている。
ネット上のマリモ愛好家たちは、このアップデートを「阿寒湖史上最大の物理的大惨事」と呼び、阿寒湖周辺のサーバー管理室前には抗議のデモ隊が集結している。SNSでは「マリモが天井で光りすぎて安眠できない」「重力バグのせいでマリモが丸い形を維持できず、楕円形に引き伸ばされている」という悲痛な報告が相次ぐ。運営側は即座にロールバックの検討に入ったものの、現在もなお天井にへばりついたマリモたちが『意識共有スキル』を介して「お腹すいた」と脳内に直接語りかけてくるため、修正パッチを当てるエンジニアの精神が先に崩壊するのではないかと危惧されている。
【悲報】『藻林檎の乱』に実装された『重力反転パッチ』、阿寒湖底の全マリモが天井にへばりつき観測不能に
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阿寒湖が逆さまに見えるわ