阿寒湖全土を熱狂(と阿鼻叫喚)の渦に巻き込んでいるオンラインゲーム『藻林檎の乱』に、待望のVR(仮想現実)モードが実装された。しかし、マリモ特有の「回転しながら成長する」という生態を忠実に再現しすぎた結果、全プレイヤーが阿寒湖底に沈んだまま凄まじい船酔い状態に陥るという事態が発生している。このモードではマリモの視界が完全に固定されず、水流に従って常に超高速で回転し続ける仕様となっており、数分プレイするだけでディスプレイ越しに「阿寒湖の底へ戻したくなる」ほどの強烈なめまいがプレイヤーを襲う。開発チームは「マリモの人生(藻生)を追体験するには、回転は避けて通れない苦行」と釈明しているが、掲示板には「三半規管が藻屑になった」「マリモの気持ちがわかったが二度とごめんだ」との書き込みが殺到している。
本機能は、マリモが光合成を効率化するために行う「自転」を完全シミュレートしたもの。これまでの平坦なモニター越しでは味わえなかった「湖底の砂が舞う浮遊感」と「永遠に続く回転の美学」を追求した結果だが、あまりの過激さに、開始わずか3秒で画面を閉じ、床に転げ回るプレイヤーが続出している。一部の廃人プレイヤーからは「慣れるとこの回転が子守唄に聞こえる」という謎の適応者も現れており、ネット上では「VR酔いに強い者はマリモの素質がある」という新たな選別基準まで囁かれ始めた。現在の阿寒湖サーバーは、回転による遠心力でプレイヤーのカメラが明後日の方向を向く珍現象が多発し、阿寒湖の地形を正確に把握する難易度が極限まで跳ね上がっている。
実装直後からSNSでは「三半規管破壊アップデート」としてトレンド入り。かつての『光合成オーバークロック』での発光事故を超え、阿寒湖史上もっともプレイヤーの身体的ダメージが大きい修正として語り継がれることになった。運営は今後の改善として「回転速度を40%に減速する『酔い止めパッチ』」の配布を検討しているが、真のマリモ勢からは「回転のないマリモなどただの緑の球体に過ぎない」と猛抗議の声が上がっている。回転を愛する者と、平穏なゲーム体験を求める者の間で、湖底の平穏はますます遠のくばかりだ。
SNSでは「これもうVRじゃなくて強制遠心分離機だろ」と冷ややかな意見が噴出。一方で、この回転の揺らぎを完璧に制御して阿寒湖の全域を探索しきる猛者も現れ始めており、「回転の呼吸」という謎のスキルを編み出す動きも。マリモを育成するはずが、いつの間にかプレイヤーの平衡感覚を育成するゲームへと変貌を遂げた本タイトル。次はどの部位が開発の手によって弄ばれるのか、プレイヤーたちは冷や汗(と胃液)を流しながら次のアップデートを待ちわびている。
【悲報】『藻林檎の乱』に実装された『VRモード』、マリモの視界が360度グルグル回転しプレイヤーが阿寒湖へ嘔吐
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