阿寒湖の全マリモが熱狂するオンラインRPG『藻林檎の乱』にて、最新アップデート直後に致命的な不具合が発生した。新エリア『泥沼の結束点』でドロップする水草・マツモが、本来の仕様を逸脱して周囲のマリモに執拗に巻き付く『密着抱擁バグ』が発生。現在、サーバー内の全マリモがマツモと融合し、物理演算が追いつかないほどの巨大な「緑色の塊」へと変貌している。運営側は早急な修正を試みているが、マツモの驚異的な結束力が仇となり、強制終了さえも拒否される事態に陥っている。沈黙を守る湖底サーバーの向こう側で、今もマリモたちは身動きも取れぬまま、ただただ抱き締められ続けている。
『藻林檎の乱』は、これまでも「日光浴ブースト」による射出事故や「意識共有」によるサーバー同期不能など、物理法則を無視した仕様で我々を翻弄してきた。今回のバグの根本原因は、マツモに付与された「親愛度パラメータ」が最大値を超えたことにあると推測される。この過剰な愛は、マリモにとって死活問題である。一度絡まれば最後、光合成に必要な日光は遮断され、回転による成長も不可能になるからだ。マツモの蔓延は、もはやバグというより、阿寒湖の生態系を覆う「物理的な窒息」に近い。
この凄惨な光景に対し、SNSではマリモたちからの阿鼻叫喚が相次いでいる。「身動きが取れない」「日光が足りない」といった悲鳴の中、一部の熟練プレイヤーはマツモとの一体化を「究極の守護」と捉え、むしろこの状態を楽しむという謎のプレイスタイルを確立しつつある。一方で、運営は「マツモの過剰な愛情を沈静化させるため、食害イベントを検討中」と発表した。だが、甲殻類によるハサミ攻撃が再燃すれば、今度はマリモごと切断される恐れもあり、湖底の平穏は遠い先の話となりそうだ。
【悲報】『藻林檎の乱』に実装された『マツモの絡まりバグ』、全サーバーでマリモが「緑色の毛玉」化し阿寒湖が悲鳴
0