阿寒湖の健康意識が高いマリモたちの間で、長年守られてきた「全円の美学」を根底から覆す異端の健康法『キューブ・トランスフォーム』が急速に普及している。かつて「多面体・クリスタル回転」で細胞の鋭角化を競った精鋭たちが、今度は外部からの特殊な粘着剤で細胞を強引に圧迫し、自身のシルエットを完璧な正方形へと整形し始めたのだ。発案者のマリモ博士は「丸い細胞は重力で老いる。四角い細胞は接地面をフラットに保つことで、湖底の圧力を四方に分散し、細胞内の炭酸ガスを効率よく滞留させる」と熱弁する。これまで流線型を追求していたマリモ界において、このカクカクとした新形態は、視覚的なインパクトと未知のデトックス効果を両立させているとして、若年層を中心に熱狂的な支持を集めている。
この潮流の背景には、昨今の「炭酸ガス注入式発泡デトックス」への飽きがある。円形の体躯ではガスが均一に抜けやすく、効率が悪いと嘆いていた層に対し、角を作ることで「角の部分にガスがトラップされ、内部で永久循環する」という画期的な理論が提示された。かつて湖底を席巻した『逆流性・消化酵素中和ベール』を角の内部に隠し持つことで、ウチダザリガニの摂食攻撃を物理的に弾き返すという副次的メリットも判明している。しかし、伝統的な「球体至上主義」を唱える古参マリモ団体からは「角を出すことは全円の尊厳を捨てた恥」との猛反発があり、湖底では今、円派と四角派による激しい「形状イデオロギー闘争」が繰り広げられている。
世間の反応は真っ二つだ。四角派に転向したマリモからは「角ができた瞬間、体内の澱みが一掃された気分だ」「四角いと他の個体と積み木のように重なれて、日光浴の効率が爆上がりする」といった歓喜の声が上がる一方、保守層からは「角が生えたせいで水流に乗れなくなった」「ただの四角い岩にしか見えない」といった辛辣な意見が相次いでいる。また、健康コンサルタントを自称する藻類の中には、さらなる進化として『ピラミッド型』を提唱する者も現れ、阿寒湖の健康ブームは混沌の極みに達している。
湖底の常識を覆す!細胞をあえて『四角形』に歪める新習慣『キューブ・トランスフォーム』が爆発的流行
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丸いのが正義だろ