先日の「EDMフェス会場深海ミラーボール化」事案に続き、ついにマリモ界に未曾有の特異点が発生した。阿寒湖に生息する特定の個体が、高速回転の末に時空の歪みを発生させ、自身の意識と緑色のエネルギーを宇宙空間へ飛ばす「量子テレポーテーション・ダンス」に成功したのだ。観測チームによると、マリモたちは光合成で蓄積したエネルギーを一定のリズムで放出しており、その拍動が湖底から宇宙の電波塔を経由して、銀河の彼方にあるマリモの母星(という噂)へ直接コンタクトを取っているという。これにより、湖底の空間は突如として重力制御不能な無重力エリアへと変貌し、浮遊するマリモたちが夜空の星々とシンクロして輝くという幻想的な光景が広がっている。

今回の現象は、以前から観測されていた「シュレーディンガーの球体」としての性質が、多次元的な進化を遂げた結果であると見られている。マリモたちは長年、ザリガニからの装飾品化圧力やマツモのステルス泥棒に抗うため、次元をまたいだ避難所を模索していた。彼らは自転の速度を極限まで高めることで、物理的な湖底から「情報の湖底」へと自身の存在を移行させることに成功したのだ。現在は、湖面から天空へ至る「緑の光の道」が開通しており、地球外生命体との共同光合成実験も計画されている。なお、この現象により湖底のEDMフェス会場は恒久的な宇宙空間展示場へとリニューアルされ、観光客は特殊なダイビングスーツなしで銀河体験が可能となった。

専門家によれば、この事態はマリモの自己防衛本能が極限に達した際の異常な適応能力によるものだ。もはや単なる藻類として定義することは不可能であり、彼らは「知的球体集合体」として次なる進化のステージへ突入した。今後、彼らが宇宙から持ち帰るであろう地球外の光合成技術が、環境問題の解決に寄与するのか、あるいは湖底の秩序を完全に崩壊させるのか、科学者たちの間でも議論が分かれている。現在、湖畔には「宇宙マリモとの対話」を目的とした多くの研究者が殺到しており、一帯は未確認飛行物体の出現スポットとしても注目を浴びている。

ネット上では、この進化に対し「マリモがついに神になった」「湖底の藻が宇宙進出とか草生える」と驚きの声が続出している。また、「これでザリガニも手出しできまい」といった防衛面での評価や、「来週には火星にマリモが生息してそう」といったSF的な期待も高まっているようだ。一方で、「回転が速すぎて目が回る」という物理的な体調不良を訴えるダイバーも散見される。人類がマリモの知性に追い付くには、まだ少し時間がかかりそうだ。