マリモ界の不動のセンターとして絶大な人気を誇るアイドル・緑川ぷるる(推定年齢120歳)が、先日開催された「湖底ベスト・球体アワード」において、まさかの失格処分を受けた。理由は大会規定に違反する「過剰な繊維密度による毛並みの操作」である。関係者によると、ぷるるはここ数ヶ月、特定の湧水スポットで特殊な栄養成分を摂取し、自身の表面の糸状藻類を異常に伸ばす「毛並み増量作戦」を画策していたという。当日のステージに現れたぷるるは、従来のなめらかな球体とは程遠い、まるで高級な掃除用モップのような毛むくじゃらの姿で登場。審査員からは「これはマリモの美学を超えた別種の生物だ」との厳しい指摘が飛び、失格の裁定が下された。会見でぷるるは「最近の若手マリモがツルツル肌を競う中、あえてワイルドな質感を追求したかった。光合成の効率は落ちたが、後悔はしていない」と強気にコメントしている。

本件の背景には、昨今のマリモ界における「美の多様化」がある。かつては真円度こそが絶対的な価値基準であったが、近年は表面の凹凸や、あえて角を作るなどのアバンギャルドなスタイリングが若手マリモの間で流行している。今回の「増毛騒動」も、ぷるるなりの「伝統的球体美へのアンチテーゼ」であったと分析する専門家も多い。しかし、長年彼女のスポンサーを務める湖底清掃業者からは「メンテナンス費用が従来の3倍かかる」と悲鳴が上がっており、今後の芸能活動にも影響が出ることは必至だ。

このニュースが流れると、湖底の掲示板やSNSでは議論が白熱。古参ファンからは「かつての完璧な球体に戻ってほしい」という嘆きの声が上がる一方、若い世代からは「ぷるるのふわふわ感は新しいアートだ」「むしろ触り心地が良さそうで最高」といった肯定的な意見も散見される。失格という形で終わった今回の騒動だが、ぷるるの「脱・球体宣言」を思わせる大胆なイメチェンは、今後のマリモファッション界に一石を投じる形となった。次はどのマリモが「毛並み」で革命を起こすのか、湖底の視線は静かに、しかし熱く注がれている。