マリモを飲み込んで腸内光合成を行う『真の覚醒』ブームに続き、今度は胃内で生成された電力を体外へ取り出す『バイオ・チャージング』が、感度の高い若者たちの間で急速に広まっている。これは、胃内に特殊な微細マリモを定着させ、消化活動中に放出される微弱電流を、舌の下に置いた導電性デバイスを通じてスマホの充電に回すという驚きの健康法だ。マリモが光合成を行う際に発生する余剰エネルギーを「捨てずにスマホへ」というエコ思考と健康志向が合致し、渋谷や原宿では「充電器を忘れたらマリモで補う」のが新たなライフスタイルとなりつつある。

かつて美容業界を席巻した『緑の血液』や、睡眠中に脳波を整える『マリモ・ドリーム・スリープ』の進化系とも言える本手法。考案者である「マリモ博士」こと藻崎緑郎氏は、「胃の中をミニ発電所に変えることで、慢性的な倦怠感や低体温が解消される」と主張。しかし、医学界からは「胃酸とマリモが混ざることで発生する謎の緑色ノイズが神経を直撃しているだけではないか」との指摘も相次いでいる。すでに一部のユーザーからは「充電中に空腹を感じるとマリモが暴れ出す」といった報告もあり、実用化には多大なリスクが伴うようだ。

『マリモ・シンフォニー』による不整脈治療の裏で進められていた今回の発電プロジェクト。本来、マリモは水中で静かに成長を慈しむものだが、現代人はその生命力を極限まで搾取することに快感を覚えているようだ。専門家は「腸内で光合成をさせることは、もはや生物に対する冒涜であり、体内発電によって人体の電気系統がショートする危険性もある」と警鐘を鳴らしているが、若者たちの間では「充電中、マリモの鼓動とスマホの通知音が同期して心地いい」という独自の快感原則が定着しつつあるという。

SNS上では「昨日の夜、マリモの残量警告が出たから追加投入した」「スマホのバッテリーは100%だけど私の胃は酸欠で満タン」といった阿鼻叫喚の報告が相次いでいる。「体内発電なら電気代も浮くし一石二鳥」と語るユーザーも多いが、充電中の強烈な青海苔の匂いが周囲に漏れ出ることから、公共交通機関での利用を制限する声も強まっている。マリモと共生する未来は、私たちの想像以上に過酷でシュールな現実を突きつけていると言えるだろう。