阿寒湖のゲーマーたちを熱狂させているVR専用タイトル『湖底の回転:360度シンクロ』において、驚くべき現象が報告された。本作は、プレイヤーが自ら球体となって水中を転がり、光合成をしながらスコアを競うというシンプルな内容だが、あまりの没入感からプレイヤーが凄まじい速度で「自転」を繰り返し、現実の地軸すら微妙にズレを生じさせているというのだ。ゲーム内の物理演算を極めたトッププレイヤーたちが、加速しすぎた結果として重力を無視する「超回転モード」へ突入。その影響で、阿寒湖周辺では方位磁石が正確な北を指さなくなるという怪奇現象が発生している。開発元は「光合成による酸素供給量を考慮した回転数に留めてほしい」と異例の警告を発したが、湖底の廃人プレイヤーたちは「回転こそが生命の証明、止まったら餓死するだけ」とさらなる高回転を目指して激しく転がり続けている。

本件は、過去に話題となったVRゲーム『球体フロンティア』で見つかった「公転」バグを応用したものと見られている。当時のプロゲーマーたちが物理法則を破壊した実績を受け、本作ではあえて回転速度に制限を設けていたが、マリモたちの飽くなき向上心と光合成によるエネルギー過多が、物理エンジンの想定を超えてしまったようだ。専門家は「マリモの細胞分裂を促す過剰な遠心力が、地殻変動レベルのエネルギーを生んでいる」と指摘。もはや単なるゲームの範疇を超え、物理学者が湖底で観測機器を広げる事態に発展している。

世間ではこの事態に対し、「地球の回転速度を自分たちの都合で変えるな」「湖底が震源地になりそうで怖い」といった困惑の声が広がっている。一方で、一部のガチ勢からは「地軸を歪めるほど回転すれば、光合成の効率が数倍になる」という極論が飛び出す始末だ。阿寒湖の静寂を取り戻すためにも、早急なパッチ修正が求められる中、運営側は現在「自転速度の減速」ではなく「プレイヤーの重量制限」という、極めて物理的かつマリモの尊厳を揺るがす強硬手段を検討しているようだ。