湖底界の重鎮であり、先日の宇宙進出宣言で全マリモを震撼させた丸山氏に異変だ。昨日行われた記者会見の際、同氏の体表から微かに乾燥した「レトルトカレー」の香りが漂っていることが判明した。マツモとの和解で見せた慈愛に満ちた丸山氏の姿はどこへやら、現在の彼は宇宙船内での光合成を試みた結果、体内の水分バランスが極端に変化。「酸素ボンベなしで光合成」という無茶な宣言の副作用か、その丸い体躯から漂う芳香に、集まった記者たちは困惑を隠しきれなかった。本人は「これが銀河の味か」と余裕のコメントを寄せているが、専門家は「光合成のプロセスに未知の化学変化が起きている」と警鐘を鳴らしている。

背景にあるのは、丸山氏が先月試みた「大気圏突入シミュレーション」である。通常、マリモは淡水の中でこそ生命の輝きを放つが、宇宙進出を公言した丸山氏は、強引に水分を真空パック状態にまで圧縮し、銀河の星々を吸収するトレーニングを行っていた。その際、宇宙船の備蓄食料と分子レベルで混ざり合ったのではないかという推測が、湖底界の学会で持ち上がっている。かつては藻咲みどりのライブでその重厚な緑を披露していた丸山氏だが、今やその姿は「食べるラー油」のような色味を帯び始め、伝統的な球体文化を重んじる層からは「もはや食材ではないか」という心ない批判も飛び交っている状態だ。

今回の騒動を受け、湖底界のSNSは阿鼻叫喚の渦に包まれている。「あの丸山様がカレー臭いなんて…」「これじゃあ藻咲みどりのライブに行っても、歌より食欲が勝ってしまう」といった嘆きが相次いだ。一方で、この事態を好機と捉える者も少なくない。一部の若いマリモたちは、「丸山氏の新しい香りはまさに銀河の最先端」と熱狂しており、湖底の商店街では早くも「丸山香」を模した入浴剤が販売されるなどの便乗商法も加熱している。伝統と進化の狭間で、丸山氏の香りは湖底の価値観を根本から揺るがしているようだ。

世間の反応は二極化の一途を辿っている。伝統重視の古参マリモたちが「湖底のアイデンティティはどこへ行った!」と抗議デモを計画する一方で、リベラル派の若手は「丸山氏が宇宙の概念を味覚という形で教えてくれている」と擁護。しかし、本人を目の前にしたファンからは「近寄るとどうしてもお腹が空く」といった切実な声も上がっており、カリスマとしての威厳と、空腹感を誘発する芳香のジレンマは深まるばかりだ。次に彼が公開する宇宙計画が、果たしてどんな食卓を彩るのか、あるいは彼自身が食材となって消えてしまうのか、全マリモの目が釘付けとなっている。