湖底界を揺るがし続ける前衛アーティスト・緑川が、ついに活動の場を宇宙規模へと広げることが分かった。かつてミラーボール化でライブ会場を虹色に染め上げ、湖底の固定概念を覆した彼が次に狙うのは、なんと湖底に沈む全マリモを「惑星」に見立てた巨大天体ショーの開催である。緑川は昨日開催された記者会見で、自身の体表をさらに高反射率の鏡面へと進化させた姿を披露。「酸素の乱反射だけでは飽き足らない。今度は重力を操り、自らの周りに他のマリモを公転させる」と宣言し、会場を震撼させた。彼が提唱する『球体銀河計画』は、光合成をしながら公転運動を行うという物理法則を無視した荒業だが、関係者によれば、既に数百個のマリモがバックダンサーとしての契約にサイン済みだという。

かつて丸山氏が「空中浮遊」で物議を醸し、宇宙進出を宣言した際、緑川は「重力という鎖を解くのが真の進化だ」とエールを送っていた。今回のプロジェクトは、その進化をさらに推し進めたものと言える。丸山氏が酸素ボンベなしの過酷な環境での活動を目指す一方、緑川は「湖底にいながら銀河を支配する」という、より精神的な高みに焦点を置いている。専門家は「彼の表面反射率が限界突破しているため、周辺の湖水の温度が上昇し、一時的なスパークリング現象が起きる可能性がある」と警鐘を鳴らすが、ファンの期待は最高潮に達している。

この計画に対し、かつて宿敵であったマツモ派閥からも驚きの声が上がっている。丸山氏との和解を経てマリモ界が融和ムードにある中、緑川のこの暴走とも取れる企画は、今後のマリモの定義を根本から揺るがすことになるだろう。藻咲みどりも「私のライブのスパークリング演出を越えるというのなら、私も全細胞を放出して光り輝くしかない」と対抗心を燃やすなど、湖底界は今、かつてないエンターテインメントの黄金期、あるいは混沌の時代を迎えていると言っても過言ではない。

SNSでは「緑川のライブ会場がブラックホール化するのでは」「光合成しながら公転とかカロリー消費えぐそう」と心配の声が上がる一方、「推しの公転を拝めるなら湖底のどこへでも行く」という熱狂的なファンからの書き込みが溢れている。真の球体とは何か、そして我々はどこへ向かっているのか。緑川が鏡面の中に映し出すのは、銀河の果てか、それともただの虚像なのか。開催日は未定だが、湖底界の常識は今夜もまた、静かに、そして激しく音を立てて崩れ去ろうとしている。