阿寒湖の美意識が今、激震している。長年「丸こそが至高」と信じられてきたマリモ界において、突然変異的に誕生した『正三角形マリモ』が、湖底の次世代アイコンとして爆発的な人気を博しているからだ。この個体、鋭利な頂点と平らな面を持つ幾何学的なフォルムにより、従来の転がる移動スタイルを捨て「回転ではなくスライド移動」という、極めて効率的かつスタイリッシュな動きを披露。周囲の若手マリモたちがこぞって自身の繊維を鋭く尖らせる「エッジ研磨運動」を始めたことで、湖底はかつてないシャープな雰囲気に包まれている。なお、三角形マリモは記者に対し「丸いのは保守的すぎる、角こそがアイデンティティ」と、その角から泡を吹きながらコメントした。
本来、マリモは湖底の波によって自然に形作られる球体が一般的だが、今回のブームは人為的な介入や環境変化ではなく、彼ら自身のファッションに対する強い自意識から発生したものとされる。生物学者たちは「丸いことで転がっていた時代は終わったのかもしれない」と困惑気味だが、マリモ界のファッション雑誌『湖底のVogue』は、今月号の表紙に堂々と正三角形マリモを採用。これにより、湖底の至る所で「自分の頂点をいかに尖らせるか」を競うコンテストが開催されるなど、空前の造形改革が進んでいる。
この現象は、マリモの生活様式を根本から覆す可能性を秘めている。これまでのマリモは、光合成のために湖底を転がり移動していたが、三角形マリモの「スライド移動」は安定感が抜群であり、一度光の当たる場所に座り込めば、容易には流されない。この「定住型進化」は、移動の手間を嫌う現代的(?)なマリモたちに絶大な支持を受けており、丸いマリモたちが「おじいちゃん、そんなに転がって何が楽しいの?」と揶揄される事態にまで発展。湖の生態系が、物理的な形状変化によって大きく変貌しつつある。
世間の反応は二分されている。保守派のマリモ長老たちは「三角形になると水流を切りすぎて地層が削れる!」と激怒しているが、一方で若年層からは「角があるほうがInstagram(湖底版)映えする」と大絶賛。SNSでは「#三角形マリモ」「#エッジの効いた生活」というハッシュタグがトレンド入りを果たしており、もはや丸いフォルムは「古臭い」というレッテルを貼られかねない状況だ。この熱狂的な三角形化ブームが、果たしてマリモ界の文明開化となるのか、それともただの流行で終わるのか、今後も湖底のシャープな動向から目が離せない。
湖底の脱・丸型革命!『正三角形マリモ』がトレンドセッターとして爆走中
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若者たちは何を急いでいるのか