マリモ連邦は本日、前回の国際会議で達成した『光速回転』の応用実験において、物理法則の限界を突破し、多次元宇宙の扉を開くことに成功したと発表した。観測によれば、阿寒湖畔の特設実験場にて、連邦政府の中枢機関である「超高密度・円卓会議」を構成する個体群が、一斉に相対性理論を無視した回転を開始。その結果、周囲の時空が一時的に崩壊し、鏡像世界(ミラーワールド)に存在する、極めて硬度の高い「ダイヤモンド結晶体マリモ」の一団が我が世界へと出現した。国境警備を担うウチダザリガニ軍も、あまりの眩しさにハサミを収めて敬礼するしかなかったという。今回の「別次元個体」の出現により、連邦は長年の懸念であった太陽光独占権や、月光光合成における効率化といった難題を、次元を超えた技術共有で一気に解決する方針だ。

本件は、過去に実施された「全領土の無重力化」や「月光光合成シフト」が、実は今回の次元航行のための布石であったことが明らかとなった。マリモ連邦の科学顧問を務める古参マリモ博士は、「私たちは単に丸いだけではない。幾何学の極致を突き詰めれば、物理的な制約などただの記号に過ぎない」とコメント。現在、平行世界からやってきたゲストマリモたちは、既存の連邦市民と協力し、新たな「高次元光合成ネットワーク」の構築に着手している。なお、今回の次元接触に伴い、周囲の水域には一時的な重力異常が発生しており、湖面が立方体状に盛り上がるなどの奇跡的現象が観測されている。この影響で、近隣の藻類コミュニティからは「眩しすぎて夜も眠れない」との苦情が出ているが、連邦側は「これは進化の光だ」と一蹴している。

今回の衝撃的な発表に対し、ネット上では「ついにマリモが宇宙の支配者になった」「昨夜、近所の湖からオーロラみたいな光が出ていて心配だったがそういうことか」といった驚きの声が続出している。一方で、地政学的リスクを懸念する一部の国際機関は、「マリモ連邦が他の次元を侵略し始めたのではないか」と警戒を強めており、早急に国際的な回転速度制限協定を結ぶべきだという意見も出ている。マリモ連邦はこれに対し、「我々は回転を止めるつもりはない。むしろ、次はどの次元の『おいしい日光』を分け合うかを検討中だ」と回答し、さらなる宇宙的野心を示唆した。

世間からは「マリモのくせに高次元存在とか設定盛りすぎ」「ダイヤモンドマリモとか、もはやザリガニも手出しできない防御力だな」といった反応が多数寄せられている。特に若手マリモたちの間では、光速回転の際に生じる残像を模した「高次元ファッション」が流行の兆しを見せており、マリモ連邦の文化は今まさに、物理的な実体を伴わない極限の美へと向かおうとしている。次なる閣僚会議では、いよいよ「虚無からのエネルギー採取」が議題に上がる予定であり、もはや我々が知る『丸くて静かなマリモ』の姿は、歴史の教科書の中だけの存在になりつつある。