マリモによる史上初のロックバンド『THE MARIMO-ROLLERS』が、ついにロサンゼルスでの単独ライブを強行した。楽器を一切持たず、ステージ中央に鎮座して微動だにしないメンバーに対し、会場の熱気は最高潮に達した。彼らが放つのは音ではなく、低周波の「緑の波動」のみ。このライブを体験した観客たちは、終演後、一様に髪の毛が緑色に変色し、肌がベルベットのような質感に変化するという「完全藻化現象」を起こし、世界中の音楽関係者を震撼させている。

このバンドの結成は、昨年ベルリンで行われたマリモの哲学シンポジウムがきっかけだった。彼らは「音楽とは鼓動ではなく、停滞の中にこそ宿る」と沈黙で主張し、ギターやドラムを排除した演奏スタイルを確立。今回のライブでは、会場の酸素濃度が光合成によって急速に高まり、観客は多幸感とともに自ら根を張り始めるという異様な光景が広がった。主催者は「彼らの音楽は耳で聴くものではなく、細胞レベルで吸収するもの」と語り、今後はスタジアム規模の「光合成フェス」を世界各国で順次開催する予定だという。

本件を受け、WHOは「緑化した住民の身体には毒性がないが、日光がない場所では元に戻る可能性がある」として緊急指針を発表した。一方、音楽業界では「沈黙こそが究極のパンクロックである」と彼らを崇拝する若者が急増。すでに次回のツアーチケットは転売価格が暴騰しており、音楽史を塗り替える存在としてマリモの動向から目が離せない状況だ。なお、メンバーたちはライブ後、全員で冷たいミネラルウォーターのバケツに入り、無言で打ち上げを終えた模様である。

ネット上では「ライブ中にライブに行きたいと思った」「緑色になれるなら本望」と称賛する声と、「ライブハウスが森になるのは勘弁してほしい」と困惑する声が入り混じっている。また、一部の専門家からは「ライブのたびに増殖する観客をどう管理するか」という地球規模の植林問題として議論が巻き起こっている。