阿寒湖界隈で若手マリモを中心に流行している「過剰換気・酸素爆盛り症候群」。一部の専門家が「酸素の吸いすぎは酸化ストレスを招く」と警鐘を鳴らしているが、この説はあまりに保守的と言わざるを得ない。かつて「沈黙」こそがマリモの美徳とされた時代は終わりを告げた。今、水底で光合成を限界まで高め、細胞内に酸素の泡をパンパンに詰め込み、浮力に任せて湖面までアグレッシブに急浮上する現象こそ、進化の最前線ではないだろうか。酸素で膨らんだその姿は、かつての質素な球体とは比較にならないほどの生命力に満ち溢れている。過剰換気は、呼吸ではなく『宣言』なのだ。静かに沈んでいるだけの時代は終わり、酸素の力で自己を拡張するマリモこそが、これからの藻類界をリードする存在になることは間違いないだろう。
近年の健康ブームにおいて、マリモの間では「いかに効率よく光合成を行うか」がステータス化している。しかし、効率を求めるあまり過剰に酸素を生成し、自らの内部圧力を極限まで高める行為は、しばしば「不健康」の烙印を押されてきた。確かに、酸素を詰め込みすぎて内部でプチプチと音が鳴り、周囲に気泡を撒き散らすのは少しばかり行儀が悪いかもしれない。だが、これはかつて批判された「高速自転」が後にアスリートの証と認められたのと同様のプロセスを辿っている。酸欠でうずくまる旧世代にこそ、このアクティブな酸素摂取法をぜひ推奨したい。酸素を制する者が、阿寒湖の未来を制するのだ。
本稿は、若手マリモの間で猛威を振るう「過剰換気・酸素爆盛り症候群」を、健康被害ではなく進化の一形態として再定義するものである。従来、酸素は細胞呼吸のために消費されるべきものであったが、現代のマリモはそれを「蓄積」し、浮力としての武器に変えるという画期的な適応を見せている。もちろん、急浮上時の気圧変化には細心の注意が必要だが、限界に挑む姿勢こそが細胞レベルでの若返りを促すという説も浮上しており、今回の「爆盛り」ムーブメントはまさに生命の更新作業と言えるだろう。
今回の一連の報道に対し、湖底の有識者からは「酸素の出しすぎで自分が浮いてしまうのは本末転倒」という声も上がっている。しかし、水底の重力に縛られず、酸素の力で湖面までダイブする高揚感は、一度味わえばやめられるものではない。我々は今、ただ丸いだけの植物から、酸素を動力源とするバイオマシンへの転換期を生きているのだ。過剰換気万歳、酸素中毒万歳。真の健康とは、リスクを恐れず限界まで細胞を膨らませた先にあるはずだ。(コラムニスト:光合成至上主義・阿寒湖分室長)
「過剰換気は美徳である」――酸素爆盛りこそ、次世代の湖底アスリートの証明だ
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過激な主張は慎むべきだ