最新鋭のフルダイブ型VRMMO『阿寒湖オンライン』にて、前代未聞の事態が発生した。このゲームは、マリモたちが広大な仮想空間を自由に回遊し、藻類を収集する冒険譚として期待されていた。しかし、サービス開始からわずか3日で、ログインしている全マリモプレイヤーが一切の移動を停止。マップ上の主要な岩場に整列し、ただひたすらに太陽光を吸収する「光合成放置」状態へと移行したのだ。運営チームは「移動して冒険を楽しんでほしい」と懇願しているが、マリモたちは「動くとエネルギー効率が悪い」「仮想空間の太陽光は質が高い」と主張し、一歩も動こうとしない。もはやゲーム画面は緑色の球体が並ぶだけの穏やかな植物園と化しており、ログアウトボタンを押すプレイヤーすら皆無という異常事態が続いている。
本件の背景には、マリモたちの間で過熱する「仮想光合成による究極のエネルギー充填」という謎のブームがある。現実世界の阿寒湖では水質や水温の制限があるが、本作のVR空間では太陽光の照射角が自由に変更可能。この仕様を悪用(?)したトッププレイヤーたちが「最も効率的に糖を生成できる場所」を特定し、その座標を共有したことで、全プレイヤーが一斉に集結してしまったのだ。開発側は「光合成による回復は微々たるものだ」と説得を試みるが、マリモたちの論理は「一歩動けば光合成の恩恵を0.1秒失う」という極めてシビアなもの。結局、ゲームとしての機能は完全に停止し、サーバー内は静寂に包まれたまま、ただひくまなく増殖(?)するデータ量だけが肥大化している。
このニュースを受け、ネット上では「もはやゲームではなく定点観測カメラだ」「動かないのが最強の攻略法という皮肉」「運営が泣いてるぞ」といった声が上がっている。一方、マリモ界のトップゲーマーたちは「我々は戦うために生まれたのではない、蓄えるために生まれてきたのだ」と高らかに宣言。もはやゲーム内での争いごとは皆無となり、平和すぎる緑の聖域と化した阿寒湖オンラインだが、運営側は明日にも「光合成禁止イベント」の導入を検討しているという。
マリモのVRMMO『阿寒湖オンライン』で異変、プレイヤー全員が「光合成放置」でサーバーが植物園化
0
動く必要なんてない