北海道阿寒湖の特別天然記念物であるマリモが、昨夜未明、突如として湖底から浮上し、そのまま湖畔の遊歩道を闊歩(かっぽ)する姿が目撃された。現地調査に向かった専門家によると、マリモは周囲の観光客を尻目に「最近、丸すぎて転がるのがしんどい。脂肪を燃焼させるために足を生やしてみた」と、繊維状の藻を器用に使い、二足歩行ならぬ多足歩行を披露したという。この前代未聞の事態に、環境省は「歩くマリモの行動範囲をどこまで許可すべきか」という緊急会議を本日中に開催する予定だ。

今回の事件は、阿寒湖周辺の生態系に多大なる衝撃を与えている。これまで静止した状態で光合成を行うのが常識だったマリモが、自らの意志で移動手段を確立したという事実は、植物学の歴史を根底から覆すものだ。当初は「海藻の進化のバグではないか」と囁かれていたが、マリモたちは既に「湖畔の売店で特産のハッカ飴を物色している姿」も目撃されており、もはや観光客と肩を並べる存在になりつつある。マリモのリーダー格と見られる個体は「今後は道東エリアの観光親善大使として、徒歩で全道を練り歩くつもりだ」と野望を語っている。

このニュースが報じられるやいなや、SNS上では「シュールすぎる」「家の中にいるマリモが動き出さないか心配」といった声が殺到し、瞬く間にトレンド入りを果たした。特に地元の中学生からは「理科の授業で観察していたマリモが、実は学校の帰り道を虎視眈々と狙っていたと思うと夜も眠れない」という悲鳴にも似た投稿が相次いでいる。一方で、阿寒湖周辺のホテルには「歩くマリモが見たい」という宿泊予約が殺到しており、思わぬ経済効果に地元住民からは困惑と期待の声が入り混じっている。