阿寒湖の政界に激震が走っている。湖底議会は24日、次期リーダー候補として突如浮上した『人工着色マリモ』の出馬資格を巡り、緊急の特別委員会を開催した。今回話題となっているのは、化学染料で鮮やかなネオンカラーに染め上げられた若手マリモ氏。同氏は「従来の退屈な深緑を捨て、視覚的インパクトで湖の観光資源を最大化すべきだ」と主張し、若年層の個体から圧倒的な支持を集めている。しかし、保守派からは「マリモのアイデンティティは天然のクロロフィルにこそある」と猛反発が起きており、湖底はかつてない政治的分断の危機に瀕している。
マリモ界において、これまで『完全無着色・天然光合成』は選民の条件とされてきた。しかし、近年の水質汚染や日光不足により、天然色を保つためのコストが増大しているのが現実だ。人工着色派は「中身が球体であれば色は関係ない」とする実利主義を掲げ、これを「緑の多様性」と定義する新法案を提出した。一方で反対派は、色付きマリモが代謝の過程で水中に溶け出す染料の影響を懸念しており、「色素沈着は湖の生態系への冒涜」と激しく糾弾している。法案が可決されれば、今後は「映え」を重視したカラフルなマリモが湖底を埋め尽くすことになるだろう。
今回の騒動は、観光客による「インスタ映え需要」と結びついた政治的ポピュリズムの典型例である。一部の観光施設が販売していた鑑賞用マリモが、自然に放出されたり、持ち込まれたりしたことで個体数が増加したことが背景にある。長らく孤立していた天然個体群と、人間社会の文脈に浸かった人工個体群の間で、美意識や価値観の断絶が深刻化している。専門家は「色という表面的な差異が、種としてのアイデンティティを揺るがしている」と警鐘を鳴らす。
この事態に対し、SNSでは「緑こそが至高なのに」「染料が流れたら湖が毒に染まる」といった批判が殺到する一方、「新しい時代の風を感じる」という賛成派も一定数存在する。湖底議会前には、色を巡るデモ隊が押し寄せ、一日中、光合成の効率を度外視した罵り合いが繰り広げられた。一部では、意図的に特定の色の染料を散布する過激派も現れており、事態は収集不能な様相を呈している。湖のリーダーを決める選挙は、今や『色』の正統性を巡る宗教戦争へと変貌を遂げた。
湖底議会に衝撃、次期リーダーは『人工着色マリモ』? 遺伝子組み換えを巡り議会が二分
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安易な着色なんて認められない