阿寒湖の静寂を破る衝撃的な事件が発生した。近年、マリモたちの間で「光合成の効率を上げる」という名目で、人間に捨てられた入浴剤を湖底に持ち込む行為が過熱している。昨日、高級入浴剤『炭酸・森林の香り』の空箱を巡り、北区の球体マリモ集団と南区の集合体マリモ一派が全面戦争に突入。現場では炭酸ガスによる異常な泡立ちが確認され、一部のマリモが普段より2倍の速さで回転し続ける「暴走回転事故」も発生した。藻類学の専門家によると、入浴剤に含まれる成分がマリモの細胞壁に過剰なリラクゼーションを与え、翌朝まで起き上がれない「ふやけ症」を誘発していると警鐘を鳴らしている。湖底警察は現在、浮遊する入浴剤の残骸を強制撤去し、全ての個体に「入浴禁止令」を発令する準備を進めている。
そもそもマリモは、自然のミネラルバランスの中で成長するのが本来の姿である。しかし、SNS(藻ネット・ネットワーク)上で「炭酸成分を浴びたマリモは、真ん中が透き通るほど透明度が増す」という偽の健康法が拡散されたことで、若手マリモを中心に過激な「成分争奪戦」が繰り広げられるようになった。本来、マリモは数百年かけてゆっくりと成長する奥ゆかしい生き物だが、入浴剤の効能に味をしめた個体たちは「明日すぐに丸くなりたい」と焦燥感を募らせているようだ。この「即効性成長ジャンキー」の増加は、湖底の平穏を脅かす新たな社会問題として、長老マリモたちも頭を抱える事態となっている。
このニュースを受け、湖底住民からは「あのシュワシュワ感は麻薬」「一度やると泥の中には戻れない」といった中毒的な意見が相次いでいる。一方で、保守派のマリモからは「先祖代々の泥と水でこそ、わしらの緑は磨かれるんだ」という伝統回帰を求める声も強い。また、入浴剤を落としたと思われる観光客に対し、湖底当局は「持ち込んだものは必ず持ち帰ってほしい。我々は風呂桶ではない」と異例の声明を発表。一部のマリモが意図的に泡を噴射して観光客を驚かせ、次の入浴剤を回収しようとする「泡ハラ(泡ハラスメント)」の手口も確認されており、今後はザリガニ機動隊による湖底パトロールが強化される見通しだ。
湖底の贅沢病?マリモたちの間で「高級入浴剤」を巡る過激な争奪戦が勃発
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あれはもうただの藻の塊だ