マリモ界のトップアイドルとして、これまで水槽内を誰よりも華麗に回転しファンを魅了してきた「まりもちゃん」が、突如として無期限の回転休止を発表した。昨日行われた緊急会見で、まりもちゃんは「ただ回っているだけで何が楽しいのかと自問自答した。これからは動かずに周囲の水を濾過する、静かな存在を目指したい」と語り、会場を騒然とさせた。光合成以外のエネルギーを消費しない「ストイックな沈黙スタイル」への転換に、所属事務所は「回転こそが彼女の命だったはず。何があったのか」と困惑を隠せない様子だ。

本来マリモにとって回転は、日光を平等に浴びて球体を保つための生命活動そのものである。しかし今回の決断により、まりもちゃんは自らを「完全なる静止体」へと進化させる覚悟を示した。専門家によれば、このまま回転を止めればいずれ平べったい楕円形に変形する恐れがあるが、本人は「それこそが私の新しい個性。歪みこそが芸術」と涼しい顔だ。ファンからは「回らないまりもちゃんなんて、ただの岩と同じじゃないか!」との悲鳴も上がっているが、本人の意志は固く、水槽の底でどっしりと鎮座するその姿は、逆説的にこれまで以上のカリスマ性を放っている。

そもそもマリモは阿寒湖の波によって自然と回転し、美しい球体を形成するのが通例である。今回のまりもちゃんの行動は、そうしたマリモ界の伝統的な美意識に対する真っ向からの反旗とも受け取れる。過去には、前転しかできない「アスリート系マリモ」や、底から動かない「地蔵系マリモ」などが物議を醸したこともあるが、トップアイドルによるこの方針転換は、マリモ界のトレンドを大きく変えるきっかけになるかもしれない。今後、彼女が平坦化していく過程は公式YouTubeチャンネルで24時間ライブ配信される予定だ。

この驚きのニュースに対し、マリモ界隈のSNSでは賛否両論が巻き起こっている。「まりもちゃんの回る姿を見て元気をもらっていたのにショックすぎる」「いや、むしろこの動じない姿勢こそが次世代のアイドルの形だ」といった意見が飛び交い、トレンド入りを果たした。一部の過激なファンは、水槽に人工的な波を起こして無理やり回転させようとする動きを見せており、運営側は「静止も表現の一部」として静観を呼びかけている。果たして、回転を捨てた彼女の行く末にどのような景色が待っているのか、全藻類が固唾を飲んで見守っている。