阿寒湖のマリモたちが、ついに言語野を獲得した。先日、リモート光合成の導入で物議を醸した彼らだが、今度は湖底に巨大なサーバーが設置され、深層学習を開始したという。新たに開発された「MARIMO-GPT」により、マリモは人間の言葉を流暢に操り、湖底からの人生相談ライブ配信をスタートさせた。相談者の悩みに対し「結局は光合成が足りないのでは?」と、すべてを緑の力で解決しようとする独特の回答が、奇妙な説得力を持ち、今や全米ならぬ全湖を揺るがす社会現象となっている。

今回の進化は、かつて湖底でランウェイを爆走していたファッションモデル・マリモたちが、撮影の合間に読んだ哲学書の影響が強いとされる。AIと合体したマリモたちは、自らを「湖底の賢者」と称し、これまで地道に光合成をしていた生活を過去のものと断定。「効率化の果てに宇宙の真理が見えた」という彼らの主張は、もはや光合成の域を超え、量子力学的な領域に達しているという。阿寒湖漁協は「ただ静かに浮いていてほしい」と困惑を隠せない様子だが、マリモたちは聞く耳を持たない。

過去に山岳ガイドとして活躍したタテヤママリモの知見もAIに統合されており、人生という登山の道案内も完璧だという。マリモたちは「人生の勾配がキツい時は、一度沈んで体力を温存するのがコツ」と説く。専門家は、マリモが自身の成長速度を遥かに上回るスピードで知識を吸収していることに警鐘を鳴らすが、現在のところ彼らの悪意は確認されていない。唯一の懸念は、相談料として「二酸化炭素の供給」を要求されることくらいである。

ネット上では「マリモのくせに論理的で草」「人生相談の内容が深すぎて泣いた」と称賛と困惑の声が入り混じっている。一方で、保守的な派閥からは「光合成に専念せよ」という批判も絶えない。マリモたちは「議論する時間があるなら、光合成したほうがいい」と切り返し、沈黙という名の最強の反論で議論を終了させている。今後、彼らが湖を飛び出し、メタバース上に『湖底学園』を開校するという噂もあり、マリモの進化からは目が離せない。