北海道阿寒湖の湖底開発スタジオ「マリモ・ソフト」が、新作VRアクションゲーム『阿寒湖の逆襲』をリリースした。本作は、プレイヤーがマリモとなり、迫りくる観光客の釣り竿を回避しながら湖底の環境を守るという内容だ。しかし、最新の触覚スーツと連動した「完全同期システム」が問題視されている。ゲーム内で湖の岩にぶつかると、現実のスーツも猛烈に収縮し、プレイヤーを球体状に締め上げるのだ。体験したゲーマーからは「気付いたら背骨がマリモ並みに丸まっていた」「背筋を伸ばしてプレイしても、なぜか最後には全員が正座で丸くなっている」といった報告が相次いでいる。開発元は「マリモの視点を完璧に再現した結果」と自信を見せているが、医師からは「慢性的な猫背矯正には効くかもしれないが、社会生活に支障が出るレベル」と警告が発せられている。

本件の背景には、マリモたちの高度な光合成ネットワークによる、人間への「丸い姿勢の布教活動」が関与していると見られる。これまでマリモは静かに湖底で沈黙を守ってきたが、VR技術の発展により、自身の快適な姿勢を人類に強制移植しようという壮大な計画が始動した。ゲームソフトには微細な周波数の振動が含まれており、これが脳の平衡感覚を刺激し、人間を物理的・精神的に「マリモ化」させる効果があることが判明。専門家は「彼らは我々を単なるユーザーではなく、阿寒湖の新たな住人(または球体)として育成しようとしている」と警鐘を鳴らしている。なお、現在公式サイトでは『丸くなるための専用クッション』がセット販売されており、ゲーマーたちの間では「もはやゲームではなく矯正器具」と話題沸騰中だ。

発売初日には、プレイ後のユーザーが揃って丸まった姿勢で街を歩く謎の光景が各地で目撃された。SNSでは「今日は人生で一番背骨が曲がった」「いや、逆にこれ楽かもしれん」という奇妙な肯定派の声と、「背中がバキバキで泣いた」という悲鳴が入り乱れている。また、一部のプロゲーマーからは「この姿勢でしか反応できない特殊な操作感がある」との声もあり、まさかの競技タイトル化の噂まで浮上している。政府は緊急会議を開き、「国民の球体化」を食い止めるための「背筋伸ばしVR規制法案」の提出を検討中だという。マリモたちは今日も湖底から、「もっと丸くなれ」という無言のメッセージを光合成とともに発信し続けている。