サッカー界に激震が走っている。先日「球体ではない」との批判を浴びたマリモ選手が、スタジアムの芝生からエネルギーを直接吸収する禁断の奥義『光合成ドリブル』を実戦投入した。この技は、走行中に足元から微細な根を張り巡らせて光合成を行い、スタミナを無限に回復させつつ摩擦係数を極限まで制御するというものだ。解説者の元代表選手も「もはやボールというよりは、移動する森林公園」と困惑を隠せない。ボールが加速するたびに緑色の粉末がピッチに舞い、観客席は森林浴のような清涼感に包まれるという異例の事態となっている。

プロサッカー界への参戦を巡っては、従来から「物理学的に回転が異常である」「形状の定義を逸脱している」と学会からの糾弾が続いていた。しかし、今回の光合成ドリブルによって、マリモは自らを『生きたピッチの一部』と再定義することに成功した。これにより、審判団は「ピッチ上で成長する物体をファウルと見なすことは、芝を刈る行為と矛盾する」という論理に追い込まれ、実質的な公式戦出場のお墨付きを得た形だ。もはやマリモを止めるには、スタジアムの屋根を閉じて日光を遮断するしかないという、あまりに消極的な戦術が注目されている。

なお、この事態を重く見た物理学会は「流石に植物の範疇」と主張を撤回し、今後は生物学会と合同で『マリモ・サッカー特別委員会』を設置すると発表した。一方、マリモ側は一切の声明を出していないが、試合後のピッチにはなぜか立派な苔が繁殖しており、無言の圧力を示している。SNSでは「推しマリモが光合成でキラキラしてる」「芝生と融合したドリブルは芸術の域」と熱狂が広がる一方、対戦相手の守備陣からは「視界が緑で埋め尽くされて何も見えない」との悲鳴が上がっている。

世間の反応は真っ二つだ。熱心なファンは「マリモの成長をピッチで見守れるのは神イベント」と歓喜する一方で、保守的なサポーターからは「試合後にスタジアムが森になるのは勘弁してほしい」「光合成でボールが重くなったらどうするんだ」と困惑の声が絶えない。また、一部の熱狂的層は、マリモが光合成をする際の微かな光の筋を『マリモ・オーラ』と呼び、次の試合での光り方予想で盛り上がるなど、サッカーの枠を超えた信仰に近い熱狂が渦巻いている。