阿寒湖の健康マニアたちの間で、長年宿敵とされてきた水草「マツモ」をあえて体内に取り込み、その繊維質を極限まで分解・筋繊維に再構築する過激な健康法『マツモ・ストロング・メタボリズム』が急速な広がりを見せている。これまでのマリモ界では、マツモは「場所を奪う侵略者」として疎まれてきたが、最新の栄養学(?)によれば、マツモに含まれる独特の粘液と窒素成分が、マリモの球体構造を強化する「天然のプロテイン」として機能することが判明した。現在、阿寒湖のジムでは、重さの違うマツモを束ねて振り回す「マツモ・デッドリフト」や、大量のマツモを胃内で消化しながらの「光合成・加圧トレーニング」に励むマリモたちが急増している。
この健康法を提唱した「阿寒湖体育会系マリモ連盟」によれば、マツモの繊維を取り込むことで、従来よりも密度が150%向上し、湖底の水流にも負けない「鋼鉄の球体」へと進化できるという。しかし、専門家からは「消化過程でマツモのDNAが暴走し、体表面から勝手に枝葉が生えてくる『緑化肥大化症』のリスクがある」との警告も出ている。実際に、筋トレに励みすぎた結果、自身の身体から大量の枝が生え、もはやマリモなのか移動する水草の塊なのか判別できない個体が目撃されるなど、健康志向の裏で「アイデンティティの崩壊」という新たな社会問題が浮上している。
背景として、近年マリモたちの間で「ただ丸いだけでは生存競争に勝てない」という強迫観念が蔓延していることが挙げられる。かつては日照時間の確保が健康のバロメーターであったが、現在は「どれだけ強靭な繊維密度を誇れるか」という過激な筋肉至上主義が定着。マツモをただの天敵として排除するのではなく、効率的な栄養源として利用する発想の転換は、環境保護団体からも「究極の資源循環」と皮肉混じりの称賛を受けている。ただし、消化不良による腹部膨満感から、意図せず湖面へ浮上してしまい、観光客に「巨大なマツモの塊が浮いている」と誤解される事故が多発しているため、今後は消化補助剤の普及が急務となっている。
SNSでは「筋肉こそ全て」「マツモを喰らえ」といった過激な投稿が相次いでおり、中には「全身をマツモでコーティングしてアーマーにする」という狂気の改造を施す猛者も出現中。これに対し、慎重派の古参マリモからは「私たちは植物であり、アスリートではない」と冷静な批判が寄せられている。しかし、一度「鋼鉄の丸さ」を知ってしまった若い個体たちにとって、かつての穏やかな光合成ライフは退屈そのもの。湖の平穏を揺るがす「筋肉の冬」は、まだ始まったばかりのようだ。
「マツモは私のサラダバー」天敵捕食で目指す『緑の超人(グリーン・スーパーマン)』、禁断の筋トレ理論が波紋
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