昨今の健康業界を席巻する『深層光合成ドリンキング』のブームに、待ったをかける専門家が急増している。このメソッドは、マリモエキスを直飲みすることで血液を酸素生成可能な「緑の聖水」に変えるというものだが、その健康被害が深刻化しているからだ。都内の病院では「血管内に藻類が繁殖し、血栓の代わりにマリモの塊が詰まった」という患者が連日搬送されており、まさに命がけの美容健康法と化している。本記事では、この緑化狂想曲の裏側にある「体内生態系崩壊」の真実に迫る。
そもそも、血液という動物の循環システムに、植物の光合成能力を強引に組み込むこと自体、生物学的に見てナンセンスの極みである。確かに一部の信奉者は「朝の通勤時に日光を浴びるだけで満腹感が得られる」と主張するが、それは単に胃腸がマリモでパンパンに膨らんでいるだけに過ぎない。さらに、体内が阿寒湖化することで体臭が猛烈な磯の香りに変化し、公共交通機関で「歩く干潮」と呼ばれる被害者も続出している。健康のために身体を緑に染め上げた結果、社会生活そのものが枯渇しては本末転倒ではないだろうか。
かつて流行した『脊椎・毬藻芯換装術』や『毛孔・深層光合成ドーム』と並び、今回のドリンキング法は、阿寒湖の成分を過剰摂取する「環境適応型の医療」という名の現代的なカルトとも言える。専門家は「マリモは湖で丸く揺れているから尊いのであって、血管内を流れるべきものではない」と語る。体内養殖や緑化手術といった手段でマリモと一体化を試みる人々に対し、医療界からは「せめて深呼吸で酸素を吸え」という至極真っ当な提言がなされているのが現状である。
本稿に対して、世間からは「血管に藻を住まわせるとかホラーでしかない」「緑色の血液とかプレデターを目指しているのか」「光合成で痩せるというより、単に水草の重さが増しているだけだろ」といった批判的な声が殺到している。特に、SNSでは「#脱・阿寒湖化」というハッシュタグがトレンド入りするなど、行き過ぎたマリモ健康法に対する揺り戻しが顕著だ。健康とは、本来個体としての自律性を守ることにあるはず。緑に染まれば自然になれるという幻想を捨て、今一度、人間の肺で空気を吸う喜びを取り戻すべきである。(コラムニスト:阿寒・守理人)
「血液を緑にするのはもうやめろ」―マリモ過激派による体内光合成の狂気に警鐘を鳴らす
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もはや血管がアクアリウムだろ