阿寒湖のゲーマー界隈で今、前代未聞の「怠慢」が話題となっている。マリモ界のトップランナーとして知られる緑色の猛者たちが、期待の新作オープンワールドRPG『湖底の英雄譚』において、あえてレベル上げを一切行わず、スタート地点の岩陰でただひたすら転がっているだけの「無為転生プレイ」を敢行しているのだ。通常、RPGといえばモンスターを狩り経験値を稼ぐのが鉄則だが、彼らは「レベルを上げると体積が増え、狭い隙間に挟まれなくなる」という独自の美学を主張。結果として、物語開始から3ヶ月が経過しても全プレイヤーがレベル1のまま、村の入り口でピクピクと跳ね続けるという、極めてシュールな光景が展開されている。
本来、このゲームは湖底の覇権を争う壮大な冒険譚として制作された。しかし、操作キャラクターであるマリモたちは、経験値獲得による成長を「アイデンティティの喪失」と定義。意図的に獲得経験値を0に抑える「縛りプレイ」が、一部の過激な層から「これぞ真の禅ゲーム」と崇拝される事態にまで発展した。開発元は「ラスボスを倒すには一定以上の質量が必要」と必死のアピールを繰り返しているが、ゲーマーたちは「ラスボスを見に行ったら、その景色を見るだけで満足」と一蹴。阿寒湖の底は今、最強を目指す熱気ではなく、永遠に成長を拒むマリモたちの静かなる反乱の空気に包まれている。
今回の騒動は、マリモの持つ「ゆったりと時間を過ごす」という生態的特徴が、現代の高速化するゲーム性に対するアンチテーゼとして機能した結果と言える。過去には光速での移動や多角形化など、物理法則を無視した進化を遂げてきたゲーマーたちだが、一周回って「動かない強さ」にたどり着いたのは皮肉な話だ。なお、運営側はレベル1のプレイヤーに向けて「せめてチュートリアルのチュートリアルだけは終わらせてほしい」と泣きついているが、当のマリモたちは、ただ静かに湖流に身を任せている。
SNSでは「レベル上げ=努力という強迫観念からの解放」として、多くの若手マリモがこのスタイルを支持。一方で、従来の廃人ゲーマー層からは「お前らが動かないせいでサーバーの負荷が逆に高まっている」「せめて転がれ」といった悲鳴が飛び交っている。阿寒湖の底で繰り広げられるこの不思議なデモ活動は、果たしていつまで続くのか。マリモたちの「現状維持」という名の冒険は、今日も淡々と続いている。
マリモのゲーマー、RPG『湖底の英雄譚』で「経験値稼ぎ」を怠り永久にレベル1で放置される事態に
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