阿寒湖の生態系が、今世紀最大の「経済的奇跡」に沸いている。これまで日光を浴びて酸素を放出していたマリモたちが、突如として光合成のプロセスを内部で反転させ、二酸化炭素を吸収して純度99.9%の24金インゴットを排出するという、前代未聞の生理現象を確認した。北海道大学の調査チームによると、マリモ内部で極小の核融合反応に近い現象が起きており、湖底は現在、キラキラと黄金色に輝く「天然の造幣局」と化しているとのことだ。政府は即座に阿寒湖を国家財政の要所として特別警戒区域に指定したが、マリモたちは排出の条件として「特定の演歌歌手の曲を流し続けること」を要求しており、湖畔では24時間休むことなく大音量で音楽が流れる異常事態となっている。
本来、マリモは冷涼な湖水と豊富な酸素を好む植物だが、今回のような錬金術的進化は、湖底の堆積物に含まれる微量金属と、昨今の過度な観光需要に対するマリモ側の「自己防衛的報復」ではないかと推測されている。生物学的に見れば、自らの光合成効率を意図的に低下させ、あえて代謝コストの高い金塊を生成する行為は、エネルギー保存の法則を根底から覆す行為である。専門家は「彼らは我々の通貨価値を無力化し、世界経済を『マリモ本位制』に移行させようとしている」と警告しており、経済界は今、緑色の球体たちのご機嫌取りに必死だ。なお、排出された金塊の裏面には、全て手彫りでマリモの似顔絵が刻まれているという。
阿寒湖周辺では、金塊を求めてダイビングスーツを纏った投資家たちが押し寄せているが、マリモたちは気に入った人間には金塊を分け与え、そうでない人間には湖底の泥を投げつけるという選別を行っている。世間では「一生働かなくていい」「マリモ様、今日もお疲れ様です」と熱狂する声がある一方で、錬金術の副作用で湖水のpHバランスが崩れ、周囲の魚たちが金ピカになって泳いでいる異様な光景に困惑する地元住民も多い。専門家は、マリモが次に何を排出するか(例えばダイヤモンドや希少ガスなど)を予測し、次なる経済ショックに備える必要があると述べている。
阿寒湖のマリモが『光合成の逆転』に成功!炭素を吸い込み代わりに金塊を排出する錬金術師へ変貌
0