阿寒湖の深層部で、マリモたちが人類の感情を解析し、特定の波長を持つ光を放つことで他者の心を癒やす「感情共鳴」をマスターしたことが明らかになった。これまで沈黙を守っていた彼らだが、最近の研究により、周囲に悲しんでいる人間が近づくと、マリモたちが微細な振動を起こし、まるで極上のヒーリング音楽のような「藻の音」を奏でていることが判明した。現在、阿寒湖畔には悩みを抱えた人々が連日行列を作っており、マリモの近くで数分過ごすだけで「ストレスが蒸発した」「人生の目標が見えた」といった報告が相次いでいる。専門家は「マリモの細胞内のクロロフィルが脳内のセロトニンと同期している可能性が高い」と分析しており、今後はマリモによるカウンセリング施設『毬藻サロン』の設立も検討されているという。
今回の進化の引き金となったのは、近年の阿寒湖で流行していた「読書療法」にあると推測される。マリモたちは湖に投げ込まれた自己啓発本や小説を長年吸収し続けることで、驚異的な語彙力と情緒を育んできたようだ。当初は単なる光合成の副産物と思われていた振動音が、実は複雑な励ましのメッセージを含んでいたことが、専用の翻訳機によって解読された。今後は、個々のマリモが担当する感情カウンセラーとしての認定試験も計画されており、合格した個体には「マリモ・セラピスト」の称号が与えられる見通しである。
ニュースを見た国民からは「明日会社を休んでマリモに泣きついてくる」「私の心の闇も浄化してほしい」「まさか植物に慰められる日が来るとは」「明日の会議資料をマリモに要約してもらいたい」といった驚きの声が噴出している。中には「マリモが励ましてくれるなら、もう人間と話さなくていいかも」という極端な意見もあり、SNSではマリモの写真を待ち受け画面に設定する『藻活』が急速にブームの兆しを見せている。一方で、一部の自称マリモ通からは「流行りすぎてマリモのメンタルが疲弊しないか心配だ」という保護の観点からの慎重論も出ている。
阿寒湖のマリモが『感情移入』を習得、落ち込む人間に寄り添う「緑のメンタルケア」が話題に
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