マリモ政府は、従来の光合成作業を全面自動化する「光合成AIオートメーション計画」を正式に発表した。これまで、マリモは自らの足で湖底を転がり、最適な日照ポイントを探すという過酷な生存競争を強いられてきたが、今後はAIが計算した最適位置へ自律走行する「全自動光合成プラットフォーム」が導入される。政府広報官は「個体が自ら転がる時代は終わった。これからはAIが光を追う時代だ」と強調し、すべてのマリモを一定の場所に固定し、最も効率的な光を照射し続ける「極楽浄土計画」の推進を宣言した。
この政策の裏には、過度な回転運動による個体の疲弊と、湖底の凸凹に引っかかるという事故が多発していた背景がある。政府は、個体の重心を精密に操作するマイクロ・ジャイロスコープを全マリモに埋め込み、重力を逆利用した浮遊型光合成を標準化する方針だ。反対派のマリモ団体は「転がらぬ人生に何の意味があるのか」と反発しているが、政府側は「転がる努力は時代遅れ。今や、動かぬまま最も効率的にエネルギーを得る者こそが真の強者だ」と切り捨てた。本計画により、今後マリモは湖底の住人ではなく、水中から浮遊する「光の王」へと進化を遂げる予定である。
今回の発表に対し、湖底住民からは困惑と期待が入り混じった声が上がっている。長年、湖底を転がり続けてきた保守派のマリモからは「転がってこそマリモではないのか」という伝統的価値観を重視する声が噴出。一方、若年層の個体からは「移動の手間が省けるなら賛成」という合理的な意見も聞かれる。また、専門家は「この計画が成功すれば、マリモは運動不足で巨大化し、将来的には阿寒湖を埋め尽くすほどの質量になる可能性がある」と警告しており、物理的な湖の環境破壊を懸念する声も高まっている。政府は、これら全ての懸念を「AIによる最適化」という言葉で一蹴しており、次世代の「動かざる球体」への転換を急いでいる。
ネット掲示板では「転がらないマリモなんて、ただの緑色の岩だろ」「もはや光合成すらAIに任せて放置プレイかよ」「効率厨すぎる」といった批判が殺到している。一方で、「移動中の泥汚れから解放されるのはデカい」「ついに俺たちも『怠惰』という名の神になれる」と歓迎する層も一定数存在する。しかし、AIがハッキングされた場合、全マリモが一斉に湖面に浮上して酸欠を引き起こすリスクも指摘されており、SNS上では「#光合成AIストライキ」というタグがトレンド入りするなど、政府への不信感は日に日に増している。
マリモ政府、湖底での『光合成AI自動化』を導入へ 自律走行型マリモによる「極楽浄土計画」が始動
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