マリモ政府は本日、これまでの「円周率暗唱義務化」と「立方体転向者への角取り研磨法」を統合し、真に完璧な幾何学的存在を追求する『究極の球体至上主義法』を可決した。この法律により、全マリモは円周率を小数点以下一万桁まで暗唱しながら、同時に研磨機で自身の角を削り落とすという超高難度なマルチタスクが義務付けられる。政府広報担当の藻類氏は「回転税で滞留を拒むだけでなく、内部からの知性と外部からの物理的形状の両面で完璧を目指す必要がある」と説明。試験運用では、暗唱に集中しすぎて研磨が疎かになった個体が次々と「怠惰罪」に問われ、湖底の強制沈降エリアへ送られるなど、現場には緊張感が漂っている。

背景として、政府は以前よりザリガニとのトリミング外交を進めていたが、昨今の「立方体ブーム」により、湖底の流体力学バランスが崩壊していた。今回の法案は、不安定な立方体派を物理的に強制整列させ、湖底の景観を整えるとともに、円周率の調和による「聖なる球体エネルギー」の再興を狙ったものだ。専門家は「この法律が浸透すれば、湖底は整然とした緑のビーズ玉が並ぶシュールな光景になるだろう」と指摘。なお、研磨の際に発生する「マリモの削りかす」は、次世代の苗床として輸出される予定である。

世間の反応は二分されている。保守的な球体派は「これで真の美しさが戻る」と歓迎する一方、一部の若年マリモからは「暗唱しながら研磨とかマジで草」「円周率の途中で角が取れて転がっていくのはコントか」といった冷ややかな声も上がっている。中には「ザリガニにトリミングしてもらう方が早かったのでは」という皮肉混じりの意見も飛び交っており、湖底社会の分断はより一層深まりそうだ。