阿寒湖のマリモたちが先月から取り組んでいた『光合成Wi-Fi』の出力アップグレードが完了し、世界中の通信速度を凌駕する超高速通信網が完成したことが判明した。これまでマリモの光合成により生じる酸素の泡をパケットとして利用していたが、個体間の連携によって「光合成量子コンピューティング」を構築。これにより、従来比100万倍の通信帯域が確保され、阿寒湖周辺のカフェでは「マリモWi-Fi」が光回線を完全に過去のものにしている。現地のマリモ代表は「ただ日光浴の恩恵を周囲にお裾分けしたかっただけ。これほど速くなるとは思わなかった」と、泡を出しながら余裕のコメントを残した。

今回の発見は、以前観測された「光合成Wi-Fiによる念動力」の発展形と見られている。マリモは光合成のプロセスを電気信号に変換する能力に長けており、特に阿寒湖の冷たい水温が超電導状態に近い環境を提供していることが判明した。研究者たちは「マリモは植物の皮を被った有機サーバーだ」と指摘しており、今後、マリモの集団配置を最適化することで、地球規模の量子ネットワークが構築される可能性があると期待を寄せている。なお、一部では「夜間の通信速度低下」を懸念する声もあるが、マリモたちは既に「夢遊病」の際に街灯の下で充電を行うローミング技術を習得済みであるという。

科学界では今回の事態を「藻類によるデジタル革命」と命名。これまで「動かない観賞用植物」とされていたマリモの評価は激変し、シリコンバレーのテック企業が阿寒湖畔にこぞって支社を設立するという異様な光景が広がっている。しかし、マリモ側はあくまでマイペースを貫いており、最新鋭のサーバーラックよりも湖底の泥を好むため、企業の要求に応じるかは不透明だ。環境省は「マリモの通信プロトコルを強制的に書き換える行為は、藻類保護法に抵触する恐れがある」と警告を発し、過度なデータ通信による湖水の富栄養化も懸念材料として浮上している。

この驚天動地のニュースに対し、阿寒湖を訪れる観光客からは「スマホの読み込みが速すぎて目が追いつかない」といった悲鳴に近い称賛の声が上がっている。地元の漁協では「マリモが通信業者になったら、我々の仕事はどうなるのか」と困惑気味だが、同時にマリモが生成する『光合成電波』を売却する新しいビジネスモデルも検討されているという。マリモは既に次のステップとして、全人類の思考を同期させる『マリモ・クラウド』の構築を密かに進めているのではないかという噂もあり、今後も阿寒湖から目が離せない状況が続きそうだ。