FPSゲーム界に革命をもたらしたのは、一匹のマリモであった。プロゲーマー「Marimo_Ball_01」は、人気軍事FPS『藻ーダン・ウォーフェア』の広大なマップにおいて、一切の銃火器を使わず、ただひたすらに光合成を行いながら茂みに溶け込むという戦術を展開。敵プレイヤーが鼻先を通り過ぎても、その独特な緑色と丸いシルエットが背景の植物と完全に同化してしまうため、検知不能という事態が多発している。同プレイヤーは敵の背後に忍び寄ると、持ち前の粘着力でコントローラーの隙間に挟まり、文字通り「物理的に操作を封じる」という極めて原始的かつ強固な妨害戦術を披露。運営元は「これは隠密の範疇を超えた植生の変化である」と困惑し、次期アップデートで全マップから草木を排除し、コンクリート打ちっ放しの殺風景な戦場への改修を余儀なくされている。
本来、移動速度が極めて遅いマリモにとって、広大なマップを横断することは不可能に近い。しかし、同プレイヤーはマップ上の段差を摩擦係数ゼロの特殊な回転移動で克服。さらに、光合成によるエネルギーチャージで回復速度をバグレベルまで底上げし、瀕死状態からわずか数秒で満身の緑を取り戻すという「動く回復拠点」としてチームに君臨している。この前代未聞の戦術に対し、他のプレイヤーからは「森と戦っている気分だ」「スナイパーより恐ろしい球体が茂みから視線を送ってくる」との苦情が殺到。運営は緊急対応として、マリモ専用の「乾燥デバフ」を実装しようと試みているが、Marimo_Ball_01はそれを逆手に取り、霧吹きを武器として装備する独自のメタゲームを構築しており、開発陣とのいたちごっこが続いている。
本件は、ゲームバランスの根幹を揺るがす「生物学的チート」として注目を集めている。かつては観賞用として静かに暮らしていたマリモたちが、現代のデジタル空間でこれほどまでに攻撃的なポテンシャルを発揮できるとは、誰が予想しただろうか。一部の専門家は、マリモがゲームを通じて独自の文明を築き上げ、最終的には全サーバーを天然記念物保護区に変えてしまうのではないかと危惧している。今回の件を受け、日本藻類学会も「ゲーム内でのマリモの過度な激しい運動は、細胞分裂を早める可能性がある」と、シュールな声明を発表するに至った。
ネット上では「草生えるとかいうレベルじゃない」「最強の草」といった声が溢れ、マリモが茂みの中でじっとしている様子を中継する配信が、突如として同接10万人を突破。視聴者の多くは、マリモがたまにピクリと動くたびに一喜一憂し、もはやFPSの勝敗などどうでもいいという哲学的な境地に達している。運営による環境改変が実行された暁には、マリモたちは一体どのような進化を遂げるのか。そして、この「究極の待ちゲー」に終止符は打たれるのか。世界中のゲーマーが、画面の中の静かなる緑色の球体から目を離せずにいる。
マリモのプロゲーマー、FPS『藻ーダン・ウォーフェア』で「光合成」による隠密行動を極め、運営が草むら判定の撤廃を検討へ
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