先日の「ウチダザリガニがマリモのボディーガードに転身」という報道は、多くの国民に安らぎを与えた。しかし、この美談を生物学の観点から猛烈に批判する声が上がっている。阿寒湖で長年観察を続けている生物学者は、「あれは保護ではなく『人質』に近い状況だ」と警鐘を鳴らす。ザリガニはマリモを敵から守っているのではなく、自分の隠れ場所や食料の備蓄庫として物理的に拘束しているに過ぎない。この共生関係は、ザリガニによる「マリモの私物化」であり、愛ではなく支配の構図であるというのが専門家の見解だ。もしこれが放置されれば、マリモは自由な光合成の機会を奪われ、最終的にはザリガニの「生きたインテリア」として一生を終えることになりかねない。私たちはこの生物界の歪んだパワーバランスを、ただの癒やしとして消費してはならないのだ。
そもそも、両者の関係が平和的に見えるのは、ザリガニが満腹である時のみである。一旦空腹に襲われれば、マリモの繊維は即座に噛み砕かれる運命にある。これまでのボディーガード説は、捕食者が獲物を「温存」しているだけの狡猾な戦略を、人間が都合よく解釈しただけの誤認であると断言できる。自然界の厳しさを、人間の道徳観で美化することの危うさを我々は今一度認識する必要があるだろう。
本件は、人間が自然界の「癒やし」を過剰に希求するあまり、本来の生態系を見誤っているという教訓を私たちに与えている。マリモにとっての真の自由とは、ザリガニの保護下ではなく、水流に身を任せて揺蕩うことにあるはずだ。今回の報道で騒がれた「愛」という言葉は、生物学的な生存競争の前ではあまりに無力であり、滑稽でさえある。今後、専門家による本格的な生態調査が行われる予定だが、その結果がこの「愛の神話」を完全に崩壊させることは想像に難くない。
コラムニスト:阿寒・冷徹な観察者
「ウチダザリガニ=保護者説」は幻想!生物学者が暴くマリモ共生関係の歪んだ真実
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ずっと違和感あったんだよね