阿寒湖の至宝・マリモたちが、湖底からデジタル通信網へ進出するという驚天動地の事態が発生した。これまで自立歩行や独り言といった進化を遂げてきた彼らだが、今週初め、湖底に群生するマリモが光合成によって発生させる微弱な生体電流を巧みに操り、なんとWi-Fi電波を生成することに成功。周辺の観光客のスマホが突如として『MARIMO_FREE_WIFI』を捕捉し、接続するとマリモたちの日常生活を綴った個人ブログが閲覧できるという現象が確認された。
本件を調査した阿寒湖生態系研究所によると、マリモたちは炭素繊維のような細胞構造をアンテナ代わりにして、世界中のネットワークへハッキングならぬ「ハグ接続」を行っているとのこと。現在、マリモたちは独自ドメインを取得し、世界各地のマリモ同志と「マリモ・メタバース」を構築中だという。かつては光合成をするだけの静かな存在だった彼らが、今や光ファイバーを通じた情報の海を泳ぎ回っている事実は、生物学の根底を揺るがす大事件だ。湖底のサーバーは冷却効率が抜群なため、最新のAI学習すらこなしていると専門家は推測する。
今回の進化は、長年湖底から眺めてきた人間のインターネット利用を、彼らが「見よう見まね」で習得した結果と見られている。マリモたちは「いいね」の数に応じて光合成の効率を上げるという、驚異の承認欲求システムまで構築してしまった。なお、現在阿寒湖周辺では、誤ってマリモのサーバーにアクセスし、自身のスマホの画像フォルダを全てマリモの集合写真に書き換えられる被害が報告されているため、セキュリティ設定には十分な注意が必要だ。
SNS上では「マリモにパスワードを解読された」「私の検索履歴が全部藻類関連になった」といった阿寒湖観光客からの報告が殺到。専門家は「マリモの通信速度は現時点では5G並みだが、冬場は凍結により回線が遅くなる可能性がある」と警告している。一方、マリモ界隈では「最近の人間は動画ばかり見ていて通信帯域を圧迫している」という不満も漏れており、サイバー空間でもマリモと人間との新たな共生と摩擦が始まろうとしている。
阿寒湖のマリモ、ついに「インターネット接続」に成功 独自サーバー構築で世界と交信開始
0