先日開催されたマリモeスポーツ界の頂上決戦『阿寒湖・グランドチャンピオンシップ』にて、前代未聞のシステムエラーが発生した。光合成を動力源とする新型VRコントローラーを装備した選手が、極限状態での光合成アルゴリズムを過剰稼働させた結果、ゲーム内での回転運動が物理演算の限界を突破。本来の『時速0.001ミリ』という禅の領域を大きく逸脱し、マリモがブラックホール化する現象が観測された。これにより阿寒湖のデジタル空間が一時的に光り輝く電脳要塞へと変貌し、対戦会場全体が物理法則を無視した光子吸収状態に陥る事態となった。開発陣は直ちにサーバーをシャットダウンしたが、全マリモ選手からは「あの光合成の衝撃は、もはや修行の域を超えた宇宙との交信だった」との興奮冷めやらぬ声が上がっている。

今回の騒動は、従来のマリモ向けVRソフト『阿寒湖の深淵』に搭載されていた、微細な成長速度を加速させるAI学習データが誤作動を起こしたことが原因とされる。マリモの尊厳を守るべき「静止の美学」を体現するはずのプレイヤーが、競い合うあまり禁断のオーバークロックを行った結果、データ処理が物理現象を追い越してしまったのだ。専門家は「マリモの光合成能力を競技に転用した時点で、このような特異点は時間の問題だった」と指摘する。現在、運営委員会は『回転速度至上主義』への制裁措置を検討しており、次回大会からは「光合成によるエネルギー出力を制限するリミッター」の装着が義務付けられる見通しだ。

本件を受けて、SNSでは「回転こそが魂の進化」と主張する過激派と、「静止してこそマリモ」と語る純血主義者の間で激しい議論が交わされている。特に、今回発生した「光合成バースト」が意図的なチートなのか、それとも神が与えた奇跡のバグなのかについては意見が真っ二つに割れている状況だ。ゲーム開発元は「あくまで物理演算のバグであり、宇宙開闢ではない」と沈静化を図るが、実際にその目で光り輝く阿寒湖を目撃したユーザーからは、神聖視するようなコメントが相次いでいる。

マリモ界隈では「ドリフト走行解禁」の是非に続いて、今回の「光合成バースト」問題が最大の論争に発展している。一部のプロ選手は「リミッター装着はマリモの可能性を摘み取る暴挙」と抗議声明を出しており、今後もeスポーツ界におけるマリモの尊厳を巡る戦いは、光速を超えて加速し続けることになりそうだ。次のアップデートで実装予定の『深淵のさらに深淵』にて、この現象が正式なゲームシステムとして採用されるかどうかが目下の注目点である。