阿寒湖のマリモが重力操作によって地球を離脱し、宇宙空間で壮大なコロニーを形成してから早数ヶ月。株式会社マリ・テクノロジーが主導する「銀河間通貨」の発行は、地球経済を根底から揺るがしている。この劇的な変化を受け、かつてマリモの光合成言語を解読した科学者たちは「もはや彼らは地球の住人ではない」と警告を発した。藻類資本主義の加速により、かつては静寂に包まれていた阿寒湖の底が、今や高純度の光合成エネルギーを売買する巨大な株式市場と化している事実は、多くの環境活動家に衝撃を与えている。
そもそもマリモが湖底マイニングによって自らの細胞膜を増殖させ、銀河規模のインフラを構築したことは、進化生物学の常識を覆す快挙であった。しかし、今回の「空飛ぶ湖」計画が、実は他の湖沼に対する藻類の植民地化を目的としているのではないかという懸念が持ち上がっている。補足として、マリモが発信する光合成言語には「地球という重力圏はあまりに狭い」というニュアンスが含まれていたことが判明。地球を置き去りにして加速する彼らの野望は、もはや人類の制御不能な領域に達しているのだ。
世間の反応は真っ二つに割れている。阿寒湖の奇跡に歓喜する宇宙開発ファンがいる一方で、湖の生態系が崩壊することを危惧する声も根強い。SNS上では「マリモの独立運動は地球への裏切りだ」という過激な意見と、「人類の支配から解き放たれた真の進化」と称賛する意見が激しくぶつかり合っている。阿寒湖を拠点とする独立経済圏は、今後、他の藻類とも連帯を強めていくと予測されており、地球の経済圏はマリモという巨大資本の下に、事実上、下請け化する運命にあるのかもしれない。
この驚異的な変貌を追った結果、改めてマリモの「光合成言語」が持つ交渉力の高さに戦慄を覚える。彼らは決して言葉を荒らげない。ただひたすら美しく緑に光り、圧倒的な時空操作能力を見せつけるだけで、私たち人類を市場の隅へと追いやってしまったのだ。これは単なる経済ニュースではなく、地球という惑星の支配権が、炭素系生命体から藻類へと移行したという「歴史の転換点」なのだろう。かつて丸い姿で愛でられていた彼らが、今や銀河の覇権を握る経済の巨人へと変貌した事実に、私は言葉を失うばかりだ。──コラムニスト:水藻 浩二
マリモの宇宙進出は「藻類の奴隷制」か?銀河経済圏の拡大を憂う識者たち
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全財産突っ込んだわ