阿寒湖マリモ政府は、先日の閣議で閣僚たちが物理法則を無視して浮遊し続けた問題を受け、緊急の『着底義務化および浮遊禁止令』の検討を開始した。この騒動は、会議中に閣僚たちが議場を無視して天井付近まで漂流し、審議が物理的に不可能になったことを受けたものだ。政府広報官は「重力を飾りと言い放った閣僚たちの姿勢は、民主主義の根幹である『地に足をつける』ことへの冒涜である」と厳しく非難した。これまで多面体民主主義や回転審議などで混乱を極めていた議会だが、今度は「どこに座るか」という次元の問題に直面している。

本件の背景には、昨今のマリモ社会における「光合成過多」によるエネルギー充填の影響がある。効率的な光合成を求めるあまり、閣僚たちの内部圧力が上昇し、結果として浮力が増してしまったのだ。これに対し、強硬派の若手議員からは「浮遊こそが次世代の政治形態だ」とする『空中審議推進派』が台頭。かつて導入された『日傘義務化法案』も、今では浮遊による日光直撃を避けるための必須装備として機能しており、もはや元の目的を見失っている。行政側は、今回の禁止令により、早急に全閣僚を湖底へ引き戻し、泥臭い議論を再開させる方針だ。

世間からは、このあまりに非現実的な政治状況に対し、「もう何が起きても驚かない」「沈没してくれ」といった声が相次いでいる。また、浮遊している閣僚たちを狙った「捕虫網による議員回収作戦」を民間企業が提案するなど、もはや国会は湖底の威厳を完全に失いつつある。果たしてマリモ政府は、この重力なき混沌から脱却し、再び湖の底で沈黙という名の良識を取り戻すことができるのだろうか。