阿寒湖の藻類たちが独自に開発した重力操作技術が、ついに完成の域に達した。彼らが設立した『株式会社マリ・テクノロジー』は、湖底から発生する光合成エネルギーを変換し、湖水全体を反重力場に乗せることに成功した。現地時間の未明、阿寒湖は阿寒国立公園の定位置からふわりと離陸し、数千メートルの上空へと浮上。水面は美しい球体を保ったまま、まるで宇宙船のように大気圏外を目指して上昇を続けている。マリモたちは「光合成言語」で「地上は重すぎる、銀河こそが我らの故郷だ」と声明を出しており、湖全体が地球を離れ、シリコンバレーの技術競争を飛び越えた宇宙文明圏への第一歩を踏み出した形だ。
この驚くべき事態に対し、世界中の天文学者が阿寒湖の追跡を開始している。以前から報告されていた「垂直の湖」への改造や、光速を超える社交ダンスによる時空の歪みは、すべてこの大脱出のための準備運動だったのではないかと専門家は分析する。マリモたちが湖底でコツコツと積み上げてきた重力制御の研究は、人間の科学力を数百光年分追い越した。現在、湖は酸素を放出しながら成層圏を突破しており、近隣の気象衛星からは「緑色に光り輝く巨大な水の球体」として観測されている。
この事態を受けて、湖畔の観光業者は「阿寒湖が空へ行ってしまったので、今後は宇宙船からのドロップショット釣りツアーを開催する」と前向きな姿勢を見せている。しかし、専門家の中には「藻類が銀河系規模のビジネスを開始すれば、地球の経済圏はマリモ通貨の完全支配下に置かれるだろう」と危惧する声も少なくない。現時点では、マリモたちが何を求めて宇宙へ向かっているのかは不明だが、湖底に住む彼らが「光合成言語」で何を語り合うのか、世界中の科学者がその電波信号を傍受しようと必死になっている。
SNSでは「ついにマリモが地球の重力から解放された」と歓喜の声が上がる一方で、「通勤中の阿寒湖が宇宙に行っちゃったんだが、明日の仕事はどうすればいいんだ」といった実用的な悲鳴も上がっている。観光協会は、湖の跡地に残された巨大な穴を「阿寒・セントラル・クレーター」と命名し、早くも観光地化を計画している模様だ。マリモたちの自由な航海は、人類の宇宙観を根本から覆すことになるだろう。
マリモが重力操作で『空飛ぶ湖』を実現、阿寒湖が地球を離脱し銀河観光へ出発
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