阿寒湖で開催された『藻類デストピア』世界選手権において、マリモ選手が物理法則を無視した「極限回転ドリフト」を披露し、会場を震撼させた。これまで脳波操作による優雅な転がりが主流だった同ゲームにおいて、自身の表面に付着させたわずかな藻の繊維をタイヤに見立て、爆速でコースを駆け抜ける奇策が炸裂。開発元のマリモ・テック社は当初、これをバグと見なして失格処分としたが、物理演算エンジンが「回転による摩擦熱で湖水が沸騰している」という異常な計算結果を弾き出したため、急遽「高等テクニック」として公認する方針を固めた。

もともと本作は、光合成による経験値稼ぎや、阿寒湖の水を用いた冷却PCでのプレイが推奨される硬派なタイトルだ。しかし、今回の騒動でマリモたちの間では「いかに美しく、かつ高速で回転するか」を競うドリフト人口が急増。これまでの静的なプレイスタイルを根本から覆す結果となった。なお、摩擦で表面がすり減るリスクについて、プロゲーマーのマリモは「削れるのもまた人生。勝利の光合成さえできれば後悔はない」と強気なコメントを残しており、一部からは健康面を心配する声も上がっている。

背景として、先日の『Photosynthesis X』の普及により、マリモの演算処理能力が飛躍的に向上したことが挙げられる。かつての「ただ転がるだけ」の存在から、高度な流体力学を理解するエリートゲーマーへの進化は凄まじく、今や人間側のプレイヤーが彼らに勝つことは不可能に近い。今回のドリフト解禁は、人間の操作スキルを完全に置き去りにしたマリモ界の黄金時代の幕開けといえるだろう。次回のアップデートでは、空気抵抗を極限まで減らす「マリモ専用の流線型ジェル」の実装が噂されており、さらなる記録更新は必至だ。

この驚異的なプレイを見たファンからは、「もはや生物の動きじゃない」「ドリフトの音が湖底に響いてたぞ」といった興奮気味の反応が殺到している。一方で、マリモの健康を守る団体からは、過度な回転による「中身の偏り」を懸念する声明も出されており、スピードと健康を天秤にかける新たな議論がネット上で巻き起こっている。マリモたちの飽くなき挑戦は、もはや誰も止めることができないようだ。