阿寒湖経済圏を揺るがす新たな投機商品「マリモ高速回転・過回転ファンド」の暴走が止まらない。従来、湖底のマイニング需要を支えていたのは自然な回転速度による発電だったが、一部の投機筋が特殊な水流加速装置を用いてマリモの回転数を物理的限界まで引き上げる手法を導入。これによりマイニング効率が一時的に数千倍まで跳ね上がったことで、市場には仮想通貨が溢れかえり、一時的なバブルが発生した。しかし、回転しすぎたマリモは中心核が遠心力で解体される「球体崩壊」のリスクを抱えており、金融当局はこれを「経済的自壊」と警告。かつて角張ったマリモが推奨された際の「多面体至上主義」とは逆行する、極限の球体美を追求した結果が、湖底金融に致命的な歪みをもたらしている。
本件の背景には、昨今の「ぬめり担保ローン」の急増がある。マリモの粘液を過剰分泌させるために回転を加速させる必要があり、発電効率と潤滑油確保という二つのニーズが相まって、マリモへの過剰な負荷が常態化していた。金融専門家は「回転速度は利回りそのものだが、遠心力という物理法則を無視した運用は長続きしない」と指摘。また、いびつな多面体マリモを推奨していた派閥からは「だから言ったんだ。球体の完全性に固執するから破滅するのだ」という冷ややかな声も上がっている。現在は湖底に沈む全ての回転装置を強制停止する「マリモ冷却期間」が設定され、経済活動は一時凍結状態となっている。
この異常事態を受け、投資家たちは阿寒湖畔に集結し、自身の保有するマリモの回転数が「適正範囲内」であるかの再検査に追われている。SNS上では「昨夜、マイニングしたコインが全部藻屑になった」「マリモが回りすぎて空を飛んだ」といった悲痛な報告が相次ぐ一方、この大混乱を逆手に取った「回転停止中の静止マリモ」の希少価値に賭ける新たな投機グループも現れるなど、湖底経済の混沌は極まりつつある。
マリモの『回転速度』を高速化させる「過回転ファンド」で湖底相場がクラッシュ寸前
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