人気タイトル『隠密の丸』において、プレイヤー間である奇妙な戦術が流行している。本来、マリモは「いかに効率よく光合成を行うか」を競う種族だが、このFPSゲームでは「いかに周囲の石や水草に化けて相手をやり過ごすか」という、ステルス要素が勝敗を分ける重要なカギとなっているのだ。一部のガチ勢は、自身のシルエットをあえて不規則な形に歪める「岩石シェーディング」なる高度な技術を習得しており、もはや動体視力だけでは視認不可能なレベルに達しているという。

このブームの背景には、昨今の「マリモ物理学」における隠蔽技術の向上がある。以前は「丸ければ丸いほど美しい」とされたマリモ界の価値観だが、本作の登場により「平たいマリモ」「デコボコなマリモ」が戦術的優位に立つ逆転現象が起きている。開発元は「丸いことは美徳だが、生き残るためには時にその丸さを捨てることも必要だ」とコメント。一部の過激なマリモ愛好家からは「形状の誇りを捨てた邪道である」という批判も出ているが、オンライン対戦での勝率は「擬態派」が圧倒しており、今後もこの「丸くないマリモ」論争は続きそうだ。

このニュースに対し、世間では「丸いからこそマリモだろうが!」「擬態なんてプライドはないのか」といった保守的な声と、「戦場において丸さは単なる的だ」「最新の岩石テクスチャを適用したマリモはマジで気づけない」という実力主義的な声が真っ二つに分かれている。また、SNS上では「壁に擬態してたら一日中誰にも見つからずに試合が終わった」という悲しい報告も相次いでおり、マリモたちの精神衛生を心配する声も上がっている。大会主催者側は、来期のレギュレーションで「形状の最低球体率」を義務付ける方針を示しており、波乱の予感を見せている。

ついにマリモ界にもFPS特有の泥沼な調整論争が持ち込まれた。これまでは日光を浴びて健康的に育つことが正義だったマリモたちが、今や薄暗い水中を這いずり回り、敵の裏をかくために己の体を削る姿は、まさに現代社会の鏡と言えるだろう。来月開催される世界大会では、果たして正統派の「爆速転がり勢」が勝つのか、それとも狡猾な「岩石化勢」が頂点に立つのか。マリモたちの命がけの戦いから目が離せない。