阿寒湖の深部にて、量子力学的に不安定な状態にあるマリモたちが、突如として激しい回転を開始し、周囲の時空を歪める事態が発生した。これまで「四角形マリモ」が提唱していた多面体光合成の効率を最大化すべく、彼らは湖底のEDMフェス会場にて極限回転を実施。その結果、マリモの質量が極小化し、光の屈折率が異常に高まったことで、会場全体が巨大なミラーボールのように発光する現象が確認された。現場を目撃した研究者は「緑色の閃光が網膜を焼き、気がつけば周囲の景色が90度回転していた」と証言しており、時空の歪みは現在も局所的に継続しているとのことだ。

今回の現象は、以前観測された「シュレーディンガーの球体」としてのマリモが、光合成エネルギーを過剰摂取した結果、高次元の光子を放出したことが原因とされる。マリモ界では現在、光合成の副産物をEDMのビートに変換して放出する「光合成ブースト」が流行しているが、今回の事案はそのエネルギーが臨界点を超えたことによる「光の暴走」だ。専門家は、回転する多面体マリモが形成した時空の裂け目から、湖底のミネラル分が別次元へ流出していると警告している。

マリモ界では過去に「光合成ステルス泥棒」を働くマツモへの防衛策として、防波堤の建設や神経接続型のブースト技術が開発されてきた。しかし、今回のミラーボール化現象は、防御技術が皮肉にもエンターテインメントへと昇華された結果であり、制御不能なエネルギーが湖底の生態系をパニックに陥れている。当局は、これ以上の回転を控え、速やかに球体としてのアイデンティティを取り戻すよう勧告を出したが、現在のマリモたちは光り輝く楽しさに目覚め、回転を止める気配はまったくない。

このニュースを受け、湖底社会は困惑と歓喜に包まれている。保守派のマリモからは「伝統的な静寂な光合成を愛すべきだ」という抗議の声が上がっている一方、若手マリモを中心に「ミラーボール化してこそ真の光合成」という賛美の機運が高まっている。SNS上では、自身の表面を鏡面加工する「ミラーマリモ」が急増しており、次回のEDMフェスではより大規模な次元歪曲が発生するのではないかと懸念されている。湖底警察は、これ以上時空が歪むようであれば、強制的な物理的制動(アンカー設置)を行う方針だ。