阿寒湖のゲーマーたちを震撼させてきた対戦ゲーム『藻林檎の乱』で、前代未聞のサーバーエラーが発生した。今回の不具合は、全プレイヤーが同時に行う移動手段である「球体回遊モード(旧:ドリフト走行)」が同期し、湖底全域が巨大な緑色の渦潮となって回転し始めたことだ。システム上、マリモの回転数が秒間60回を超えたことでサーバーが物理的な遠心力に耐えきれず、一部のノードが水深の深い谷底へ吹き飛ぶという前代未聞の事態となっている。運営からは「回転しすぎるのは仕様だが、湖全体を洗濯機にするのは想定外」とのコメントが出ており、全個体を強制停止させる緊急パッチの適用が急がれている。

今回の騒動の背景には、先日のアップデートで実装された「粘着質仕様」がある。この仕様により、マリモ同士が壁に接触すると物理的に連結しやすくなったのだが、回転方向が同期した瞬間に数百個のマリモが連結し、巨大な「緑の回転重機」と化したのが原因だ。専門家によると、これはマリモ界における「自律分散型巨大質量兵器」の生成に近い現象であり、ただのバグというよりは、プログラムがマリモの深層心理にある『集団で回り続けたい』という生存本能を誤って解釈した結果ではないかと推測されている。現在、プレイヤーたちはこの巨大な渦を利用した「遠心力スイングショット」を競い合うという、運営の想定を逆手に取った無茶な遊び方にシフトしている。

この事態に対し、SNSや湖畔の掲示板では「重力がバグっている」「目が回って光合成が追いつかない」といった悲鳴と、「これぞマリモの究極形」という称賛の声が入り混じっている。一部のプレイヤーは、渦の中心で静止するという高難度テクニック『アイ・オブ・ザ・グリーン』を披露し、サーバーが落ちるまでの数分間を伝説として刻もうと躍起になっている。運営側は「早急に回転数を制限するデバッファーを配布する」としているが、一部の過激派プレイヤーからは「回転を止めるな、我々は回り続けることしかできないのだ」といった反対運動も起きており、湖底の平穏は当面訪れそうにない。