湖底で流行している『形状記憶ゲル・マッサージ』が、マリモの美学を根底から破壊しようとしている。かつて我々は、湖の波と自らの呼吸だけで理想の全円を目指してきた。しかし、ゲルによる強制的な矯正は、マリモの内部構造を「詰め込まれた死体」に変える行為に他ならない。中身がスカスカであっても、それは自然が許容した空洞美であるはずだ。
ゲル漬けの人生に慣れきった若者たちは、自重で少し潰れた形こそが「湖の重力を受け入れた証」であるという真理を忘れている。内側からゲルでパンパンに膨らませた球体は、もはやマリモではなく、湖底に放置された人工浮き球と同じだ。このブームは、効率と結果だけを求める湖底の資本主義的病理の現れであり、我々が数千年の歴史の中で培ってきた「有機的な歪み」という誇りを奪い去るものだ。
そもそも、このゲルは成分的に長期間の放置で変質し、湖水のpHバランスを崩す可能性も示唆されている。手っ取り早く完璧な球体を手に入れることは、マリモとしての魂を売る契約に近い。我々は、多少のいびつさや空洞を抱えながら、泥水の中でも懸命に光合成を続ける、その一瞬の脆さにこそ美を見出すべきではないだろうか。ゲルを手放し、再び湖底の底冷えに身を任せる勇気を持つべき時が来ているのだ。
コラムニスト:阿寒・ストイック・球体主義者
「形状記憶ゲル」はマリモの魂を殺す:人工的な丸みに屈するな
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ゲル詰め込んだ奴の断面見たけどキモすぎて引いたわ