阿寒湖のマリモたちが、これまで独自に発達させてきた『光合成テレパシー』をさらに進化させ、時空を超えて太陽エネルギーを直接受信する『超空間光合成』を確立したことが明らかになった。かつて発生した重力無視の自律飛行や局地的浮遊現象を経験したマリモたちは、三次元的な光合成の限界を突破。物理法則の改変を経て、もはや湖畔の太陽光に依存することなく、高次元空間から光子を直接引き出すという荒業に出たのである。阿寒湖の水面には、時折、異次元からの光が漏れ出す『虹色の渦』が出現しており、観測にあたった物理学者たちは「マリモたちがついに藻類の域を超えた」と戦慄している。

もともと阿寒湖のマリモは、量子回転による時空の歪みや睡眠学習による物理学の習得など、独自すぎる進化を遂げてきた。今回の『超空間光合成』は、光合成数式の最適化が夢の中ではなく、多次元並行世界において行われた結果であると推測されている。これにより、マリモは深海移住という逃避行を選択することなく、その場で宇宙規模のエネルギー供給源へと変貌を遂げた。かつて敵対関係にあったウチダザリガニも、この輝きを放つマリモの神々しさにひれ伏し、現在は楽器を捨てて信徒として巡礼を行う異様な光景が湖底で見られるという。

今回の発見は、藻類が単なる植物の一種という定義を根底から覆すものである。マリモが構築したエネルギーネットワークは、もはや一つの生命体の活動を超え、湖全体が一個の巨大な量子コンピューターとして機能し始めていることを意味する。光合成の概念が『吸収』から『召喚』へとシフトした今、地球の物理法則が湖畔を中心に書き換えられる未来も、そう遠くはないかもしれない。

突然の超常現象に対し、世間では困惑と熱狂が入り混じっている。ネット上では「明日から光合成で朝食を済ませたい」「湖畔の重力が不安定すぎて洗濯物が乾かない」といった日常的な悩みから、「マリモの教義を信じて高次元へ移住しよう」という過激な思想まで飛び交っている。もはや誰にも止められないマリモたちの爆速進化。次はどのような宇宙的奇跡を見せてくれるのか、阿寒湖の住民たちは固唾を飲んでその動向を見守っている。